こんにちは!
今日は「郵便馬車」(Thurn and Taxis)のソロヴァリアントがありましたのでそのご紹介です。今回遊んだのは、BGGでGamesRulesforOneさんが公開されている、「SoloPlay-ThrunTaxis」というヴァリアントになります。以下にリンク先(英語)を載せておりますので、BGGのアカウントをお持ちの方は参考になさってください。
SoloPlay-ThurnTaxis developed by GamesRulesforeOne-san
リンク先(BGGより引用):
ゲームの目的:
4色のハウスコマを使って合計での高スコアを目指すスコアアタックとなります。
48点以上得点できれば勝利!3段階の評価があり、できるだけ高得点を目指す系です。
難易度は4種類用意されています。
本ソロヴァリアントに必要なもの:
以下を除くすべてのコンポーネント
・ボード上のボーナスタイル(各属州タイルなど)はそれぞれ最大3枚までしか使わないため、4枚あるものに関しては一番低い数字のものをゲームから取り除いてください。
ソロヴァリアントのセットアップ:
セットアップは以下の通りです。
1. 各色のハウスコマを1個、ルート選択中のマーカーコマとして使うため取っておきます。以下の画像のように、その際にプレイヤーカードの上に色を対応させて置いておきます。
2. 都市カードのデッキをシャッフルし、残っているハウスコマ(各19個)を色ごとにソートします。※以下の画像では自分はずぼらなのでソートしてません。笑
3. 都市カードを1枚ずつ引いていき、ある1色のハウスコマを難易度に応じてゲームボード上に置いていきます(難易度ノーマルなら8個)。このときのルールとしては、各属州ボーナスタイルを達成しないように置くこと。達成してしまうカードや同じ都市のカードを引いたら引き直して置ける都市にハウスコマを置いていきます。1色が終わったら他の3色も同様にして置いていきます。
ゲームの難易度: ベリーイージー10個、イージー9個、ノーマル8個、ハード7個
4. 都市カードを再びシャッフルして、ゲームボード上に6枚並べます。残ったカードの山はボードの隣に置いておきます。※ここら辺は通常のセットアップと同じ。
注: ソロヴァリアント特有のゲーム終了時の点数計算のため、捨て札置き場を2つ用意しておきます。1つはルート完成時のルートカード用の捨て場、もう1つはおじさんの力を借りて総入れ替えした際やルートを放棄した際のカードやゲーム終了時の手札のカードを捨てる際の捨て場。これは、ゲーム終了時に、ルート完成じゃない方の捨て札置き場にあるカードが2枚につき1点減点されるというものがあるためです。そのため、ルート完成用の捨て札と減点用の捨て札の山の2つを区別して作ることになる点をご注意ください。
5. ボーナスタイルの設置。ルートの長さのボーナスタイル(5, 6, 7の距離ボーナス)は、通常どおり降順(一番上が高得点、下が低得点)になるように設置します。それ以外のボーナスタイルはすべて昇順(一番上が低得点、下が高得点)になるよう設定します。ここが通常ルールとは異なるのでお気をつけください。
6. セットアップ完了です! 参考までに以下が難易度ノーマルでのセットアップ終了時の写真となります。最初から盤面がカラフルでいい感じです。
ゲームプレイ:
以下の追加ルールを除いて、他はすべて通常のゲームプレイと同じです。
1. 各ターンでプレイヤーが使うのはある1色のハウスのみです。
2. プレイヤーがルートをプレイする際(手札に都市カードを引いたあとの、カードを置く際)に、4色のハウスコマの中から1色を選びます。この色のコマがルートが完成されるまでに使う色になります。セットアップの最初に除いた各色1個のハウスコマはこの目印用です。
注: ルートのプレイ開始後はハウスの色を変更できません。ルートを放棄した場合は、対応する色のプレイヤーカードのオモテ面の上にまたハウスコマを戻して、異なる色のハウスコマをプレイするといった流れになります。
3. 同じ色のハウスコマを再び使うには、その他すべての色のハウスコマを使わないといけません。※これはどういうことかというと、要は赤青緑黃の4色を全部使ったらリセットになりまた4色のハウスコマの中から選んで使えるということでした。なので何回もこの4色それぞれ使って全色使ったらリセットを繰り返す形になります。
ルートの完成に使用したハウスコマは、該当する色のプレイヤーカードをウラ向きにしてその上に置き、使った色であることを見た目にわかるようにします。下の画像では、黃青赤の3色が使用済みで、緑のルートが完成すれば、また4色のプレイヤーカードがオモテ面になり、4色の中から好きな色を選んで開始できる形になります。
4. 通常のゲームとは異なり、繋げたルートの枚数によって獲得できる馬車カードは、ぴったり同じ数の馬車カードしか獲得できません(あるいはおじさんの効果を使った場合は+2)。また馬車カードは同じ種類を複数枚、順番関係なく獲得できます。
この馬車カードはソロヴァリアント特有の得点計算のセットコレクション要素となり、馬車カードに記載の得点ではなく、3/4/5/6/7が全部揃っていれば10点、3/4/5/6で7点、3/4/5で5点、3/4で3点、3で2点です。これらは3から続く順番通りの数字である必要があり、例えば3/5/6というセットが残った場合は4がないので、5/6は無効となり、3の2点しか入りません。
馬車カードは有限かつルートが完成したら必ず取ることになるので、もしそのカードが尽きたらその馬車カードのルートを完成できなくなるため、強制的にルートを諦めざるをえなくなります。
5. 手札なしでのルート完成ボーナス。ルート完成時に手札がゼロだった場合、プレイヤーは最大3枚、ボード上にある都市カードを取り除き、好きな順番にして都市カードデッキの一番下に戻すことができます。
6. ボーナススコアタイル。各属州のタイルが1枚集まったら、1ポイントのボーナスタイル(通常ではゲーム終了のトリガーでもらえる報酬タイル)を、ゲームボード上に残っている属州タイルの好きな山の一番上のものと取り替える形で置きます。※選んだ属州のタイルの一番上のものがもらえる形です。
そのあとでボード上からボーナススコアタイルを取った場合は、再びボード上の好きな属州タイルの一番上のタイルをもらいます。ただし今度はボーナススコアタイルをボード上ではなく手元に置いておき、以降はこのボーナススコアタイルアクションはできなくなります。
ゲーム終了条件:
1. 都市カードのサプライデッキが尽きたとき。ボード上にカードが残っている場合は可能であればそのカードを使ってのプレイが可能です。ただしゲーム終了時に手札に残っているカードは減点の方の捨て札置き場に行きます。
2. ルート完成時に置くハウスコマが尽きたとき。完成したルートのボーナスタイルを取得したのち、最終スコア計算に移ります。
最終スコア計算:
手札にあるカードはすべて減点の方の捨て札置き場に行きます。残っている都市カードデッキとボード上の都市カードはそのままになり減点の対象にはなりません。
1. 集めたボーナスタイルの総計を出します。
2. 馬車カードのセットコレクションによる総計を出します(3/4/5/6/7が全部揃っていれば10点、3/4/5/6で7点、3/4/5で5点、3/4で3点、3で2点)。
3. 手元に残っているハウスコマの合計数によって以下の得点を加算または減算します。
a. 残っているコマ数が3/4/5/6/7なら15/10/7/5/2を加算します。
b. 残っているコマが8個ならポイントはありません
c. 9個以上残っている場合は、1個につき1点減点となります。
4. 減点用の捨て札置き場にあるカード2枚につき1点減点します。
メモ:減点用の捨て札置き場に行くカードについて
・ルート完成時に3枚を超える手札があった場合、その超えた分のカード
・ルートが完成しなかった場合、その未完成のルートカード
・6枚総入れ替えのおじさんの力を借りた際のその6枚のカード
・ゲーム終了時の手札に余っているカード
ゲーム評価(称号):
1. 48-53ポイント(銅)
2. 54-59ポイント(銀)
3. 60ポイント以上(金)
以上です!
ほかは以下の通常のゲームプレイ通りです。おじさんは毎ターン必ず1人使わないといけないので誰の力を借りるか悩ましい...
ゲームの流れ
1. カードを引く※最初だけはカード2枚引くおじさんの力を借りることになります
(おじさんの力で2枚取る or 6枚総入れ替え)
2. カードをプレイする
(or おじさんの力でカードを2枚プレイ)
3. ルートを確定させてハウスコマを置く(各属州1個 or 属州1つ内のすべて)
(or おじさんの力で馬車カードを+2可能)
感想
「郵便馬車」のソロヴァリアントを遊んだ感想としては、パズル感が強くておもしろかったです。そして非常に悩ましい。高得点を取るのが難しく、カードの出によるところも大きいところもありますが、計画性が重要になってきます。難易度ノーマルでボロ負けだったためまたリベンジしたい。次は難易度を下げてプレイしようと思います!
「郵便馬車」は今売っていないのが残念なくらい好きなゲームです。2006年の赤ポーンの作品なので再販やリメイクが出てほしい。
ゲーム性は、一文字書きができるように都市カードを繋いで行き、盤面のボーナスを狙ってルートを確定してハウスコマを置くというシンプルさ。しかし狙った都市カードが盤面に並ばなかったり、多人数の場合は誰かがリセットして狙っていたカードが流れたりするのも面白いポイントかなと思います。
個人的にはボードや箱のアートワークがめちゃくちゃ好きで、あのどこか古めかしい、一見するとダサくもありそうな感じがいかにもボードゲーム感あってすごい気に入っています。棚にあって飾ってあると素直に嬉しい作品のひとつです。
再販やリメイク出してほしいという期待を込めつつ、今回のブログを終えます。
ご覧いただきありがとうございました!
それではまた!