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【雑談】2022年遊んで面白かったボードゲームたち

こんにちは!

 

2022年ももうすぐ終わり。

ということで、今年遊んで特に面白かったボードゲームを、ひとりで遊んで楽しかったものをソロ部門、ゲーム会で遊ばせていただいて楽しかったものをマルチ部門として5作ずつご紹介したいと思います!

 

早速ですが、以下がそのタイトルです!

 

ソロ部門♟️
ワイナリーの四季
アティワ
アークノヴァ
デューンインペリウム
惑星Xの探索

 

マルチ部門👑

スカウト
エルグランデ
カスカディア
コンテナ
マカオ

 

以上です!

せっかくなので、雑談しながら上記作品について話していきたいと思います。まずはソロ部門。

 

今年なんと言ってもよく遊んだのが『ワイナリーの四季』でした。新作ではないのですが、自分が今年ようやく遊べてかなり刺さったゲームになります。

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これは本当にめちゃくちゃハマりました。

どのくらいハマったかと言うと、普段あまり拡張は買わない派なのですが、この『ワイナリーの四季』に関しては基本を遊んで気に入ってしまい、「ワールド」を含めて全部揃えてしまうほどのハマりようでした。

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「ぶどうを育てワインを作り出荷する」というゲームプレイや雰囲気の良さはもちろん、両親から初期資源をもらう世界観だったり、訪問者カードのドロー運やプレイ感だったり、わかりやすいルールにワカプレそのものの楽しさだったりなど、最初に遊んだ時からしてもう一目惚れのゲームでした。

 

初プレイのゲームを遊んだ時に、うわー、これ自分の好きなゲームだ……と感じる瞬間が皆さんにもあると思いますが、このワイナリーは、自分にとってまさにそのような作品でした。

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また、『ワイナリーの四季』は基本のみでも楽しめますが、拡張を入れると中量級だったゲームが重量級に変わるのも良いんですよね。おすすめはトスカーナ拡張です。春夏秋冬ぜんぶにワーカー置けるようになります。

 

さっくり遊びたい時は基本で、腰を据えて遊びたい時は拡張入りでと、ソロでその日の気分にあわせて遊びやすい点もgoodでした。

 

もっと早くから遊んでいればよかったと思える作品で、今では殿堂入りの『テラフォーミング・マーズ』と同じくらい好きなゲームです。

 

あとは値段ですね。『ワイナリーの四季』も『テラフォーミング・マーズ』もお値段的に買いやすいのもいい。致し方ない&物にもよりますが、最近ボードゲームの高騰化が進んでおり、なかなか手を出すのに勇気がいる作品も多いなか、『ワイナリーの四季』と『テラフォーミング・マーズ』は、テレビゲーム1本分くらいで買えるため価格的にもオススメです。ソロでもマルチでも楽しめますし、おそらく自分の棚もしくは床に一生残り続けるでしょう。

 

そしてソロでふたつ目にあげた『アティワ』は、2022年のエッセン新作。作者は、『アグリコラ』や『オーディンの祝祭』で有名なウヴェさんです。

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この作品もワカプレになりますが、なんと言ってもテーマが面白い。

森林破壊が進む村の森林を復活させるためにフルーツコウモリたちを保護して、村と地域を行き来するついでに食べたフルーツのフンをしてもらい、木々を再生させようとする実際の村をテーマにしたこのゲーム。

ボードゲームを作る際の着眼点とそういうことを知ってるウヴェさんの見識の広さにも驚きと感動したのを覚えています。

 

そして『アティワ』で気に入ったのは、テーマの他にももちろんあり、それがプレイのしやすさと、シンプルなワカプレの楽しさ。

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実は自分は初めて遊んだウヴェさんの『アグリコラ』があまり刺さらなくて、その理由のひとつにコンポーネントのごちゃごちゃ感がありました。

ゲーム自体は面白いのですが、素材やカードや囲いや動物にとコンポーネントが多くて、時間をかけて遊ぶ分にはいいのですが、自分の欲するプレイ時間には合っていなかった。

 

しかしこの『アティワ』は、ソロで遊ぶのに適度なコンポーネント量とプレイ時間、そしてルール自体も覚えやすく、ウヴェさんのゲームすごい楽しいなと気づかせてくれたタイトルです。

ほとんどのコンポーネントが個人ボードと全体ボードを行き来するだけなので、初めに個人ボードにコマを並べるのは若干めんどうですが、それさえ終わればあとは面倒なくさくさくゲームを遊べる。この点がすごく気に入りました。

 

プレイ自体はワーカー増えないタイプのワカプレなのですが、とにかく高得点を出すのが難しく、一手の選択が結構重い感じです。サクサクプレイできつつも、悩めるところはしっかりあり、ゲームマーケットで今年購入した作品のなかでは最も良く遊んだゲームでした。

 

ホビージャパンさんから発売予定なので、気になる方はチェックしてみてください!

 

そして、ソロ3作目は、『アーク・ノヴァ』。

これも面白かった。注目度が高かったので今年プレイされた方もきっと多いのではないかと思います。

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このゲームは本当いろんな要素入ってます。

ざっくり言うとカードをプレイしてタイルを個人ボードに置いて動物を呼び込んで最高の動物園を作るゲームなのですが、特徴的なアクションを決めるカードのレベル概念だったり、できることが多くなってくる要素だったり、動物園の方向性で得点が変わってきたりと、アクションと出来上がってくる動物園が本当楽しかったゲームです。
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テラフォーミング・マーズ』とカードのプレイ感が似ており、テラフォ好きとしてはそこも嬉しかったポイントです。

2022年12月現在のBGGでは総合4位、ベスト人数2人となっていて、評価の高さとプレイ時間やダウンタイムの長さが伺えますが、それだけ悩ましく楽しいタイトルということでしょう。

ただテーブルを広く使うのとコンポーネントが多いため、あまり自分のテーブルに出される機会は少ないので、今年の面白かったゲームには入るけど、ベストではないかなぁといった感じです。楽しいんですけどね!

 

ソロ第4作目は『デューン インペリウム』。

これは映画が公開されていたり小説を読んだりした思い出ポイントも入ってますが、それ抜きでも楽しかった。
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デッキ構築xワカプレの作品を今まであまり遊んだことがなく、『アルナックの失われし遺跡』が初デッキ構築xワカプレでしたがこれがめちゃくちゃ面白い。

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『アルナック』ではなく『デューン インペリウム』をソロ部門に選んだのは、オートマが秀逸だったからです。ソロプレイだと大体スコアアタックか仮想敵のAIを相手にしたものになるのですが、『デューン インペリウム』のAIは仮想敵としてかなり良くできていると思います。

原作のようにこのゲームにも紛争要素が含まれているのですが、仮想敵もばちばち争ってくる。

万人向きの遊びやすさで言えば『アルナック』なのですが、原作や映画の方の『デューン』の再現度が高く、結構プレイ感も重いため、個人的には『デューン』が好みでした。

 

デッキ構築xワカプレ遊んだことない方には、『アルナック』を、デューン好きな方には『デューン』がオススメです。

 

そして最後は、『惑星Xの探索』。

これはソロで本当にオススメです。

アプリを使う紙ペンゲームなので、最初は少し自分も面白いのかどうか疑問に思ってましたが、これが面白かった。

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今年は推理・推論系のゲームにハマって、この他にも『厄介なゲストたち』とか『ザ・イニシアティブ』とかいろいろ買って遊んだのですが、準備のしやすさ、1プレイあたりのプレイ時間、宇宙テーマ、推論系の楽しさなどを手軽に味わえて、紙ペンに分類していいのかわからないですが、自分はこれだけあれば推理・推論系はもういいかなと思えるくらい気に入りました。
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ゲーム自体は惑星Xを見つけるために、アプリとロジック使いながらここのセクターにこれがあるってことはこの隣にはあれはなくて……みたいなことを繰り返して行くのですが、これが楽しい。

これは説明するよりもプレイしていただくのが良いと思うので、ぜひどこかで遊んでいただきたいと思います!

 

以上、ソロで遊んで特に楽しかった作品でした!

 

では次に多人数で特に楽しかったマルチ部門のボードゲームの紹介です!

 

まずは、『スカウト!』です。

これは今年日本ないし世界で最も遊ばれたゲームじゃないでしょうか。ドイツ年間ゲーム大賞、通称シュピール・デス・ヤーレス(SDJ)という権威ある賞に見事ノミネートされた本作。

大賞にこそ選ばれませんでしたが、個人的にはこの『スカウト!』こそ大賞だと思ってます。皆さんも遊んだと思いますが、本当に面白いですよね。

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ゲーム会で遊ばせていただいたのはオインクさん版です。持っているオリジナル版も好きなのですが、オインクさん版はポップなデザインになり、点数計算のチップとかも遊びやすいものに変わってます。個人的にはサーカステーマで団員の名前がフレーバーで書いてあるのも好きです。

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ゲームマーケットでいただいた新聞の号外風記事には『シリメツレツ』をもとに開発された経緯とかも掲載されており、参考になりました。

ゲームプレイについてはもうご存知の方が多いため割愛しますが、ゲーム会では重ゲーとかの合間にちょうど良く遊べる定番ゲームとしていつまでも愛される作品だと思います。日本発のゲームがこれからも楽しみ。

 

そしてマルチ部門2作目は『エルグランデ』。

これは古いゲームで、日本語版が出ておらず、多人数じゃないと遊べない作品なので、ゲーム会じゃないと自分はまず遊べない作品です。いつもお世話になっているゲーム会の皆さま、本当にありがとうございます。

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このゲームは自分のコマを領土に一番多く置くことを目指す、いわゆるマジョリティ争いのゲームなのですが、選んだカードによって各々のアクションが変わり、各プレイヤーの行動によってもマジョリティの状況がさまざまな変わるという、相手の動きがすごく楽しめる、なおかつそれを踏まえて自分もどう動くかを考えるのが楽しいゲームです。
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ゲーム会だと個人ボードを使うゲームも楽しいのですが、個人的には相手のアクションとか反応とか遊んでいる時の表情とかがダイレクトに伝わってくるゲームが好きで、この『エルグランデ』はそれがめちゃくちゃ感じられて楽しかったです。

 

ソロでは遊べないのですが、定期的にゲーム会で遊ばせていただきたい名作だと思います。ほしい。

 

そしてマルチ部門3作目は『カスカディア』。

今作もきっと多く遊ばれたのではないでしょうか。2022年のSDJ大賞作品です。個人的には『スカウト』の方が好きなのですが、『カスカディア』も面白かった!

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これはどちらかと言うと自分の場に集中するタイプで、上記の自分の好みのマルチゲームとは少し趣向が異なるのですが、タイルとトークンのダブルレイヤープレイスメントがゲームシステムとして新しく、よくこういうゲーム考えられるなと感動したゲームです。

 

2022年現在は品薄で買えないのですが、ケンビルさんからすでに再販が発表されており、ソロでも評判が高いため、再販されたら自分も購入したいと思います!

 

長くなってまいりましたが、マルチ部門4作目は『コンテナ』です!

このゲームも今は中々買えないゲームのため、ゲーム会ではないと遊べないゲームです。しかしこれが楽しかった。

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このゲームの説明は難しいのですが、ざっくり言うと、コンテナを自分の港に置いて買ってもらったり、自分の船で他プレイヤーのコンテナを買って運んで競りにかけたりすることでお金を得ていくゲームです。

なにが面白いって、相手に買ってもらわないと勝ちを目指せないから、自分の動きではなく相手のことを考えないといけない点。

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これまで自分が遊んだゲームは大体、自分にとってのベストな動きをどうしていくかが大事なゲームが多かったのですが(ソロメインなこともあり…)、この『コンテナ』は違くてそれが新鮮で面白かったです。もちろん最終的には自分のベストを目指すのですが、相手にとってもウィンウィンとなるような関係にする必要があって、うわー、なにこのゲーム、面白すぎると思ったゲームです。すごく良いゲーム。ほしい。

 

そしてマルチ部門ラストは、『マカオ』です。

これももうレアゲーで、プレミア価格でもあまり出回ってないゲームなため、ゲーム会じゃないと中々遊べない作品です。

ただ、フェルトさんのシティコレクションで『アムステルダム』としてリメイクが決定しているので、いつか一般で買えるようになったら買いたいゲーム。

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マカオ』の面白さは、ダイスとグリっと回す羅針盤のようなものによる資源量の決定とか、オールユニークのカードとか、船での航海とかいろいろあって、中でもダイスのままならなさが本当に好きなゲームです。あと重くないけど曲者なペナルティの存在もフェルトさんらしくて好きです。

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このゲームもダイスロールをはじめ、カードやタイルの先取りなど、一緒に遊ぶ相手の動きを楽しめる作品です。フェルトさんのゲームは面白いゲームが多いのですが、中でもこの『マカオ』は特に大勢で遊ばせていただいて楽しい作品でした。ほしい。

 

以上、長くなりましたが2022年の特に面白かったゲームの紹介を終わります。

ソロにマルチにと今年も楽しませていただいた一年でした。来年も良い年になりますように。皆さんにとっても良き一年となることを祈っております!

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!それでは、また!