ほぼボードゲームブログ。

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【カメラ日記】Fujifilm X-E1 作例記録 その1

こんにちは!

 

先日カメラのX-E1を買いました!

そこで三日坊主にならないように、カメラ日記と称して作例を紹介していくシリーズを新たに始めようと思います!

 

少し長くなりますが、まずX-E1を買おうと思った経緯を初回なので説明させていただきます。

 

FujifilmX-E1(中古)を購入するいきさつは、フィルムカメラっぽいデジカメを探していたところ、富士フィルムのX-Halfを見つけ、さらにX-E5という最新機種が2025年8月に発売されることを知ったことに端を発します。しかし、X-E5は初心者が飛びつくには少々勇気のいる価格で、まず、むむっ!となり、奥さんにもそれとなく話したらしっかりと釘を刺され、さらに欲しいと思っていたレンズ付きセットが予約完売していたこともあり、もう少しお求めやすい価格のもの&性能や画質はそこまでなくてもよく、予算10万円以内で調べていたところ、X100シリーズの初期型の中古か、X-Eシリーズの1,2あたりの中古➕レンズが10万円でお釣りくるくらいだったので、一番お安く買える&見た目が気に入ったX-E1にした感じです。もちろん富士以外でも良かったのですが、どうしてもフィルムっぽいデジカメとなると富士フィルムのカメラが外見やフィルムシミュレーション、さらに作例を検索してモノクロ感が自分の好みだったので富士フィルム一択で探してました。

 

ギミック的にフィルムカメラっぽいX-Halfを新品で買うという選択肢もあったのですが、YouTubeのとある動画を拝見したところ、いい意味で物足りなくなってその上位機種を買いたくなるというお話をされており、さらに実際に店頭で触ってみると自分の手(バスケットボールを片手で掴めるくらいのデカさ)には小さかったので断念した感じです。

 

これからX-E1の購入を考えている方のために参考までにですが、2025年8月現在X-E1は安かったとはいえ人気のある機種らしく、メルカリなどのネット価格では、ボディのみで状態があまり良くないもので3万円台、使用感はあるけど状態の良いもので4万円台〜、かなり良いものだと5万円〜、レンズとセットだと6万円近く〜となり、正規の中古カメラ屋さんだともう少し高くなる感じでした。ただ、ボディのみ買って激安の1万円レンズやその他レンズフィルターなど買っても6万円前後なので、自分の場合は予算内で十分お釣りがくる感じでした。注意点としてはネットの中古だと実際届いてみるまで本当の状態がわからないので、購入する際は書かれている説明や掲載の写真、メルカリなどでは不明点あれば出品者さんと納得いくまでやり取りすることをお勧めします。2012年製なこともあり、富士フィルムの公式サポートも終了しているので……。中古を買うならスタッフさんと話して何かあっても対応してくれそうなリアル店舗の方が安心なのですが、自分が探し回った時は近辺のリアル店舗でお目にかかれなかったため、ネットで購入いたしました。

 

また、予算的にはX100シリーズの中古でも良かったのですが、その時にアンリ・カルティエ=ブレッソン関連の本を読んでおり、カルティエ=ブレッソンが主に使用していたのがライカと50mmレンズだったという話が頭にあって、折角ならそれに近い状況にしたいので、レンズを交換できるX-E1に35mmレンズを付けるとその状況に近いらしく、それならもうこれしかないと決めた感じです。

 

そして届いたのが以下写真のカメラ。

レンズは七工匠 7Artisans 35mm F1.4 II APS-CのXマウントを新品で買いました。マニュアルレンズなので本体カメラにF値が表示されないのですが、レンズ側に書いてあるので問題はなし。

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写真のカメラストラップはパラコードで自分で手作りしました。より愛着が湧くのでオススメでございます。推しのドナルドカラー。前置きが長くなりましたが、ここから作例です。

 

まず食べ物系。撮った時は画面が暗かったので加工してます。RAWファイルではなくJPEGのをスマホで加工したもの。

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加工してないものは以下の写真になります。これはカメラというより自分が下手くそで暗くなっているので、上手く撮ればもっと明るく撮れたはずです……

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以下はf11, 1/125, 自然光で撮ったもの
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次は特にお気に入りの一枚です。

日記では何か一枚こういうベストショットを紹介できたらいいなと思います! 

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次は加工してモノクロ風にしたもの。

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他に持っているカメラとしては、フィルムカメラOlympus Trip 35と、かなり古い一眼のNikonがあるので、コンデジはモノクロ専用機にしようかなと思っていたのですが、カラーの色と光のぐあいがすごいよくてこれが富士フィルムの色かと感動したため、普通にカラーでも撮っていこうと思います。

 

以上、中古で購入しましたが、ひとまずちゃんと使えて安心でした。また、X-E1はX-E2と比べて機能面で劣っている(スマホ転送できないなど)ため、X-E2を買える方はX-E2の方が良いかなと思います!個人的にはPC経由で一緒にブログ更新しようかなと思っていたのでそこまで気にならないですが、やはりスマホにカメラから直で送れた方がSNSとかでは便利。

 

唐突ですが、これで第一回X-E1作例紹介を終えたいと思います! フィルムっぽいデジカメを探していて、撮れる写真の写りも良く、このX-E1だけで持っているカメラ良いのではと思うぐらい気に入りました。

 

ここまでご覧いただきありがとうございました!

写真系の本をたくさん読んでいるので早く自分の腕をそのレベルとは言わないまでも、自分でいいな!と思える写真をたくさん撮れるようになりたいと思います!

 

では、また!

【ボードゲーム日記】Disney Lorcana: Illumineer's Quest – Palace Heist

皆さんこんにちは!

今回は久しぶりのボードゲーム日記です。

紹介するタイトルはロルカナの『PALACE HEIST』。

日本では2025年8月現在未発売(発売予定があるのかも現時点で未定)なので、こういうゲームもあるのだなと思ってご覧いただければ幸いです!

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<<基本情報>>

Title: Disney Lorcana: Illumineer's Quest – Palace Heist

Year: June 6, 2025

Players: 1-4

Publisher: Ravensburger

Cartoon Character: Disney

Genre: Trading Card Game, Cooperation Game, Deck Construction, Solo / Solitaire

 

ロルカナ自体は数年前のGenCon登場時から気になっており、ゲームマーケットでも大きなブースが出ていたため知ってはいたのですが、ポケカMTGと同じTCGということで、遊んでくれる友達がいないこともあって(悲しい)、自分にとっては同じクラスの気になるアイツくらいの立ち位置にいるカードゲームでした。

 

しかし、今年久しぶりに行ったディズニーランドが楽しくて刺さってしまい、ロルカナを遊んでみたい欲も出てきて、ロルカナってそう言えば1人で遊べないの?と思い調べてみたのがきっかけです。そして、あ、遊べる!と思って海外から輸入して購入したのがこの『PALACE HEIST』。


ロルカナのソロ自体は、実は『Disney Lorcana: Illumineer's Quest – Deep Trouble』というアースラと戦うものが先に発売されていました。ただレビューを見るとアースラを持っている方はゲーム性はそれほど変わらないから買わなくても良いけど、持っていない人はコンポーネントの質が向上してる『PALACE HEIST』がいいよとあったので、ならこっちかなと買ってみた次第です。

 

前置きはこれくらいにしてまずは開封から。

届いた時は、ゲームの箱にシュリンクなしのテープで四方を留めてあるエコ仕様で届きました。ちなみにモアナのプレイマットとカードスリーブは自前で買いました。それ以外はこの『PALACE HEIST』に全部入っていたものとなります。
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開封して入っていたのは、ルルブ、カードデッキ(敵ジャファーのデッキと、プレイヤーのデッキ2つ分)、ボード(厚紙)、ダメージなど各種トークン(厚紙)、デッキを入れるデッキケース(紙製)です。

いいなと思ったのは、ボードがしっかりした厚紙で、デッキを入れるケースも付いていた点。ここら辺が前のアースラの時には無かったようなので、これは確かに良いなと思いました。

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収録されていたプレイヤーのデッキは、「ピノキオ&アナ雪」と「ボルト&グーフィー」の2つ。ベストのプレイ人数が2人とBGGにありましたので、この『PALACE HEIST』だけ購入すれば1人ないし2人で遊べる仕様となります。また、最大4人で遊べるので自前のデッキを用意すれば4人での協力プレイも可能です。

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ゲームの目的は、ジャファーがとてつもない力を秘めた王冠を復活させて手に入れてしまい、プレイヤー(以下世界観に合わせてイルミニア)は、その王冠をジャファーから盗んで阻止するというもの。ゲームっぽく説明すると、ジャファーがロア40に到達する前に、各イルミニアはロア20到達&誰かがジャファーの王冠を所有できていれば勝利というもの。f:id:insto:20250811211606j:image

ゲームプレイはイルミニア側は通常のプレイと同じで、ジャファーの方にソロ&協力プレイ用のルールが設けられている感じです。

詳しくは書きませんが、ジャファーから王冠を盗むには、ジャファーの場にロケーションカードがないこと、その上でイルミニア全員が、使えるキャラクター誰か1人をエグザート(カードを横にすること)して初めて盗めるので、ジャファーもカードを引いたりプレイしたりしますが、盗まれた王冠を奪い返すカードだったり、ロケーションカードでイルミニアが簡単には王冠を盗めないようにするアクションをカードでしてくる感じです。

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また普通のプレイではチャレンジで攻撃し合うと思うのですが、ジャファーはキャラクターでチャレンジすることは滅多に無く、ひたすらクエストしてロアを稼ごうとする感じになります。ただロケーションカードに各イルミニアの全てのキャラクターに1ダメージを与えるなどのカードもあるため、基本ジャファー側のキャラクターカードはクエスト&王冠奪う効果、ロケーションカードでイルミニアの攻撃&イルミニアのチャレンジ先を設ける感じです。
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イルミニア側は普通にプレイします。初めて遊びましたが、手札がインク(キャラクターをプレイするのに必要になるコスト)になるのは、TCGだけどボードゲームっぽくて良いなと感じました。あと実際遊んでみるとディズニーの絵柄のカード引くだけで結構ワクワクします。コストのインクを支払い、キャラクターをプレイすると最初はインクが渇いてないからそのターンはすぐ使えないなども、ディズニーの世界観にあっていて良いなと思いました。

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ジャファーの難易度は4つ用意されており、EASYとNORMALで遊びましたが、ジャファーの引きが良くてロケーションが続いたりすると結構ピンチになり、個人的にはEASYでちょうど良いくらいの難しめの難易度だと思いました。難易度によってロアを消費することで1ターンに1度使える特殊効果がいくつか用意されているので、それでうまくやりくりする感じのプレイになります。ただし嫌な感じのプレイではなく、慣れてくるとやりようはあるのでソロでも良い難易度でロルカナを楽しめました。結構気に入ったので次に発売されるパックを箱で購入して開封&デッキ作り楽しんでより難しい難易度に挑戦しようと思えるくらいには気に入ったゲームです。f:id:insto:20250811211558j:image

ソロで遊ぶと2つのデッキを使えるので、それもそれで楽しいポイント。ボルトはロルカナきっかけで映画を見ましたが面白かった! 個人的には黒猫ミトンズが好きだったのでそのカードがなかったのが少し残念。でもこれはパック買って集めろということなのかもしれない。そもそもミトンズは収録されているのだろうか。
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まとめに入りますと、この『PALACE HEIST』で初めてロルカナ遊びましたが、かなり楽しめました。収録されているデッキもよかった!

気になった点としては、ジャファーのキャラクターカードが基本クエストのために場にいるだけや、ルルブの基本的なロルカナの遊び方が二次元コードで飛んでねタイプであまり詳しく書かれていないこと、ジャファーのカードのめぐりによっては難易度がすごく難しくなるなどがありますが、それでも楽しい方に天秤が傾くくらい楽しいゲームでした。ロルカナあまり知らなかったり、TCGだからなんかなーと感じている人も、この『PALACE HEIST』だけあればボードゲームとして楽しめるというのも個人的に好印象です。
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自分はドナルド推しになったので、いつかドナルドデッキを組んでジャファーに挑みたいと思います。イルミニアとして旅立つのに良いゲームとなってくれました。ヴィランの中でもジャファーは好きなのでそれもポイント高い。ソロ&協力モードで遊べるこのイルミニアクエストシリーズの日本語版がいつか発売されることを願っておわりの挨拶にしたいと思います。

 

ここまでご覧いただきありがとうございました!

それでは、また!

ゲームマーケット行ったらロルカナ買おうと思います😊 

【フィルムカメラ】Olympus Trip 35 作例紹介②

こんにちは!

久しぶりのブログです。

今回もOlympus Trip 35で写真を撮ってきましたので、その紹介となります。

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パラコードでカメラストラップも新たに作成しました。首にかけるタイプのやつも今度作ってみたいと思います。

 

なお、この前は触れなかったのですが、フィルムの現像はビッグカメラのその日のうちの現像➕スマホ転送サービスを使っています。大体1600円くらい。

 

今回使ったフィルムも前回と同じくKodakの24枚取りISO 200のもの。早速ですがまずは失敗例から。

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ぼけぼけ。どちらも室内でオートだと赤ベロが出たので絞りを2.8にしてピントを目測1mに設定して撮った写真です。

Olympus Trip 35は室内の接写がなかなか難しく、絞りを変えた方が綺麗に撮れるのかもしれないのでまた次の機会に試してみようと思います!

このトライアンドエラー感もフィルムカメラならでは。

 

続いては、恵比寿でやっていたルイジ・ギッリ展に行った時の写真です。基本的にオートで撮れるものは目測で距離を3mか遠景にして撮っています。
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屋外はオートで撮れたのですが、室内は露出が足りず赤ベロが出たので絞り2.8で目測距離は被写体に併せて3mとか遠景にして撮影。

ルイジ・ギッリの写真展はすごく良かったです。写真をもっと撮りたかったですが、カメラを構えず自分の眼で見て感じた方がいい写真展でした。

いつかあのような写真を撮れるようになりたい。

 

ここからはルイジ・ギッリ展後に撮った写真です。

写真のみを一気に紹介。
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建物多め。浅草寺の写真はどことなく修学旅行感があります。そしてフィルム写真で撮ると、ザラザラ感というか粒状感がとてもよく、これがフィルムグレインなるものかとまざまざと感じました。

 

ただ今回の写真は風景写真が多く、プライバシーや倫理の問題などありますが、やはり人物が写ってないと物足りないので、今度は上記のことを注意しながら人物がうつっている写真を撮ろうと思いました。ストリート写真に挑戦したい。

 

また、フィルムが尽きるまではこのOlympus Trip 35を楽しもうと思いますが、今FujifilmのX-E5や、X-halfというフィルムカメラのように撮れるコンパクトデジタルカメラのことを知りすごく気になっています。

 

自分の撮りたい写真が撮れるようになるまで、引き続きフィルムカメラで写真撮ったらまたブログに載せていきたいと思います😊

【フィルムカメラ】OLYMPUS TRIP 35試し撮り&作例紹介

こんにちは!

 

久しぶりのブログは初めてのフィルムカメラ記事です。今回は先日中古で購入したOLYMPUS TRIP 35(オリンパストリップ35)がちゃんと使えるのか試し撮りをしてきましたのでその紹介&作例になります。

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出かける前にカメラストラップをパラコードで自作しました。この作業も楽しかったので、色違いでたくさん作り気分に合わせてカメラストラップも変えたい。

 

このカメラを購入した理由としては、手軽に使えるフィルムカメラを探していたところ、1968年に販売されたこのOLYMPUS TRIP 35が初心者にオススメということで、中古のものを5000円ほどで購入しました。

 

特徴としては電池いらずのフィルムカメラで、レンズ周りのセレン光電池により自動で露出を制御してくれるほか、露出が少なすぎると通称赤ベロという赤いフィルムがファインダーに出てシャッターが切れない仕様のため失敗も少ないとのこと。また、TRIPの名にふさわしく、コンパクトかつ軽いため、持ち歩きやすい点も購入の決め手になりました。

 

しかし中古で購入したため撮ってみないとちゃんと動くのかわかりませんでした。そこで古くなっていたモルトを剥がして交換し、フィルムを装填して試し撮りをしてみることに。

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上はモルトを剥がしている時の写真です。

 

以下は作例となります。

使ったフィルムは Kodak Gold 200(24枚撮り)のもの。まずはこちら
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記念すべき一枚目というかおそらく0.8枚目(この写真を撮ったらカメラ上部にあるカウンターがしっかり1になりました)。まずはちゃんと映っていて良かった!カメラが状態のいいもので現像してみて一安心でした。OLYMPUS TRIP 35は目測でピントを手動で合わせるのですが、この時はそのことを忘れていて、一番近い1mで撮ったので全体がぼやけています。ただ左の感光含めフィルム写真らしい雰囲気に。

 

続いてはこちら。
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何の変哲もない風景。

ピントを3mか遠景にして撮ったからか先ほどのよりは綺麗に映りました。フィルム写真ならではの雰囲気。工事中のビルとかを撮ると少し昔な感じがでます。

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踏み切りの写真。フィルムカメラだと色が優しく映るため、レトロな雰囲気が出る。
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線路。フィルムのISOが200だからか、全体的に明るくやや青っぽい気がします。

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自動販売機。
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こちらは室内で撮ったものです。室内だと露出が足りずに赤ベロが出ることが多く、オートだとシャッターが切れませんが、手動で絞りを2.8などに変えれば赤ベロが出ずにシャッターを切れます。

上の写真も絞りを2.8に変えて撮影。なんとか映ってはいるものの、ぼやけてます。室内ではフラッシュや近くに明るい照明がなければ綺麗に撮るのは難しそうです。

続いては横浜へ

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綺麗に撮れており1968年のカメラで撮ったとは思えないくらいでした。比較のため、場所は違いますが下の写真はスマホのカメラで撮ったもの。

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スマホのカメラだと色がかなりはっきり映ります。フィルムカメラの方を見ると奥に向かうにつれてほんの少し霞んでいくような印象で、フィルムならではの味がある。

 

次は新横浜のラーメン博物館の写真です。地下にある暗めの室内のため絞りは2.8。映っていればいいなというダメ元で撮った写真になります。
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上の写真は、明るい電灯のおかげでライトがある部分はなんとかいけました。
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こちらはなんとかならなかった写真。暗いところだとこのような写真になります。
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上から見下ろした写真。光源があればなんとかいけそうです。この3枚は室内でオートだと赤ベロが出てシャッターが切れなかったため、絞りを2.8にして撮ったものになります。

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こちらも室内ですが、太陽光が届く場所そして明るいお店だったため、オートでも赤ベロが出ずにシャッターを切れました。しかし目測を忘れてぼやけております。

 

戻ってまた横浜へ
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こちらは山下公園。ピントを遠景に。手前も奥も両方にピントが合っているようないい写真になりました。
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中華街の裏路地。ぼやけ&ブレてますが、裏路地とフィルムカメラは相性が良い気がします。
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山下公園。少しノスタルジックな雰囲気

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山下公園の別シーン。フィルムで撮る青。

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影と草花。
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ホテルニューグランド

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駅構内。絞りを2.8に変えて撮影。ぼやけています。

 

以上、ざっと作例でした。

OLYMPUS TRIP 35はやはり多くの方がおっしゃるように室内よりも屋外でパシャパシャ撮るのが楽しいカメラだと思いました。そして赤ベロが頼もしい。

目測を忘れずに取ればちゃんと撮れるうえに、シャッター音の軽いカシュ音や撮ったあとダイヤルをジージー回して次のコマにするのも面白い。

 

個人的にかなり気に入りました。

フィルムが最近高いですが、どんどん使っていきたいと思います。

 

というわけで、今後はこのようなフィルムカメラのブログも増やそうと思います。ここまでお読みいただきありがとうございました!それではまた!

 

(フィルムと現像代がこれ以上高くならないことを願いつつ🙏)

【その他】ZINEを作る!

こんにちは!

 

今回の記事は人生で初めてZINEを作ろうと思い、作りはじめてみたのでその進捗ブログとなります!

 

そもそもZINEとは何ぞや?

雑誌のmagazineのzineから来ているとのことで、zine meaningで検索したら以下が出てきました。

 

"a magazine, especially a fanzine."

(引用: Oxford Languages)

「雑誌、特にファンジン」。ファンジンは同人誌とほぼ同じ意味らしいので、ジン=ファンジン=同人誌。もう少し長めの説明になると、以下がありました。

"a small magazine that is produced cheaplyby one person or a small group of people, and is about a subject they are interestedin"

(引用: Cambridge Advanced Learner's Dictionary & Thesaurus からの zineの定義 © Cambridge University Press)

「小雑誌のこと。ひとりまたは小グループの人々により安価で生産されたもので、興味関心がある内容について書かれたもの」とのこと。

本屋で「ZINE、同人誌、リトルプレス」と、並列で表記されているコーナーもあり、この説明はリトルプレスという低予算小部数の出版物の説明に近い気がする。言葉が違うので厳密にはそれぞれ違うのかもしれませんが、ざっくりファンが好きなことについて思いの丈を綴った自己出版物がZINEなんだなくらいでいいと思います!

 

ZINEを作ろうと思った動機

自分が唐突にZINEを作りたいと思った理由はいくつかあり、

ボードゲームの祭典ゲームマーケットで購入したhoteltokyoさんのZINEに触発されたから

②読書垢でもあるXでフォローさせていただいている方が文フリなどでZINEや書籍を作成されており、本好きとして自分もいつかはと思っていたから

③ブログやSNSではない紙媒体で自分発信の何かを形として残したかったから

などがあります。

あまり売ることは考えておらず、とにかく自分の好きなことを冊子にしてみたいという気持ちが大きい。これはプライベートでも普段の仕事でも、あまり冊子を作ったりデザインしたりという機会がなく、何か新しいことをはじめてみたい気持ちがあるからです。また、ゲームマーケット後は自分もボードゲーム作るぞ!という気持ちになるのですが、ボードゲームを作るのはかなりハードルが高く、それに比べればまだZINEは実際に作れそうな気がしたのもあります。

 

どんなZINEを作るか?

書く内容はすでに決めており、好きな「ボードゲーム」を題材にしたもので、かつ最近谷川俊太郎さんの詩集にえらく影響されて自分も「詩」を書いてみたい気持ちがあるため、「ボードゲーム」✖️「詩」の「ボードゲーム詩集」を作ることにしました。

 

ボードゲーム詩集」とは?

最初はボードゲーム作品そのものの詩を作ろうと思ったものの、実際試してみるとそのゲームのルール説明だったりコンポーネントだったり世界観だったりを反映しすぎたり意識しすぎてしまったりして、あまり詩っぽくなくて自分の中でもこれはなんか違うかも……という気がしたため、あるボードゲームのことを考えて、想起された心のイマージュを詩にしてみるという方向にしました。

ボードゲームに直接関係はないけど、言われてみれば確かにそういう感はあるかもしれないくらいの詩。ボードゲーム好きなら詩を読んで何のボードゲームかわかるかもしれないくらいのものにして、ちょっとしたクイズ感覚で読めるようなものにしたいと思いました。

 

例えば、こういう感じです。

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「少年の夢」

 

塾の帰り

星を眺めていた少年は

よる宇宙飛行士の夢をみる

 

どうやらぼくは

放り出されてしまったらしい

ただひとり くらやみのなか 音もなく

 

このまま ぼくは星になるのか

カレーをおかわりしとくんだった

そんなことを思っていると

遠くに赤い惑星が見えてきた

誰かが手を振っている気がした

ああ ここが

 

少年は目を覚ます

台所に行き コップ一杯の水を飲む

コンロの上にはカレーが入った鍋がある

あの赤い惑星にも

水やカレーはあるのだろうか

 

コップをシンクに入れると

カチャンとどこかで音がした

 

2025/5/25

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これは自分が一番好きなボードゲームを頭に思い浮かべながら最初に作った詩です。

 

詩としても見れそうで、かつ単語でどのボードゲームかわかりそうでもある。これくらいの塩梅がいいと個人的に思いました。

 

ちなみにこの詩を読んでピンと来た方も、このブログのソロでオススメのボードゲームを読んでいただいた方もわかったかもしれませんが、この詩の元となったボードゲームは『テラフォーミング・マーズ』になります。

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ZINEの最初にこのような詩を何作品分か載せて、巻末にその答え合わせとして該当のボードゲームとそのゲームの簡単な紹介を載せるみたいなZINEを作りたい! しかし内容は決まっているものの、ZINEってそもそもどうやって形にしていけば良いのかがわからない。冊子を作ったのは遥か昔の大学のレジュメ程度。それも本の形ではなく、片側2ページ印刷にして右上をホチキスで溜める程度。本の形にして、今後もっと凝ったもの作りたくなった際のデザインとかは一体どうすれば……という問題にぶつかります。

 

ひとまず情報あつめ

すばらしい見本は手元にあるのでまずはhoteltokyoさんの『BOARDGAME OF THE DEAD』を読み直してイメージを膨らます(いつかこれくらい良い本を作りたい)

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そして具体的には詩集で文字になるので、次の参考書を買って読みました。『文章を書く人のための同人誌・ZINE 本文デザイン入門』welca、髙山彩矢子、ビー・エヌ・エヌ。この本はすごく参考になりました。最初は簡易的なZINEにしようと思いますが、凝ったものを作成する段になったらこの本を片手にZINE用のサービスやアプリを使って作ることになると思います。

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さらに、神保町のZINEを取り扱っているお店を見に行き、実際のZINEがどのようなものなのか見に行きました。

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最近ちょうどZINEに関するイベントをしていたためか、神保町のシェア型本屋にもZINEコーナーがあったり棚主さん自身もZINEを置いていたり、三省堂書店さんには店内に上記のZINE、同人誌、リトルプレスコーナーがあり、すごく参考になりました。

大体価格帯は300〜1500円のものが多く、しっかりした作りのほぼもう本というものは2000〜2500円。安価なものは普通紙をプリントして中綴じした簡易的なものもありました。内容は日記みたいなものや旅行記、評論や写真集、好きな食べ物、詩集などなど、ZINEはかなり自由でいいんだと知れたことが個人的に大きく、とりあえず作ってみる気というかモチベーションになりました。

 

まずはOfficeのWordで

ZINEをしっかり作るにはInDesignなどのアプリやサービスを使った方がいいのですが、自分のPCにあるWordかパワポでまずは簡易的に作ってみることに。この出来上がりの形は何でもいいと言うのもZINEの魅力のひとつ。パワポはページ設定や文章の入れ方などがピンと来なかったため、今回はWordでまずは形だけ作ろうと思います。調べると、印刷会社などがデータ化するにあたってこういう設定にしましょうというアドバイスやテンプレート自体を用意してくれていたため、まずはWordを縦書き右開きA5サイズに設定。あとは内容を書いて印刷すれば良いはずなので、また作業が進んだらこのブログも更新して、最初のZINE簡易版完成まで持っていきたいと思います!

 

ここまでお読みいただきありがとうございました!

それではまた!

to be continued...

 

2025/5/27追記①

フォーマットはできたので、今は本に載せる詩を携帯のメモで書いてます!

上のを含めて合計10個の詩っぽいものをまず作ってみて、あとはフォーマットに流し込み、今までに撮り溜めてあるボードゲームの写真と簡単な説明文を入れて形にして行く予定です。

 

追記②では実際のPC画面を見せられるところまでは持っていきたい!

 

2025/5/29追記②

詩が10作品分できたので、ZINEになるようワードで作業をし始める。

「はじめに」とか書いていると、かなり本っぽくなって著者感がでてきました。

この調子で簡易ZINEの完成を引き続き目指していこうと思います!

 

2025/5/31追記③

ボードゲームの紹介文を書き始めました!

ワードだとレイアウトが難しいのでひとまずこの形に。

洗練されていない感じでいかにもZINEぽくて個人的には気に入っていますが、ちゃんと作るときはもう少しレイアウトにこだわりたい。ただ、まずは文章を書いて形にすることを目指すのでこのままで。

少しずつですが出来上がってきて嬉しい。冊子にしたときどうなるのか謎ですが、ひとまず作業を進めていきます!

ボードゲーム紹介

2025/6/3追記④

試し刷りですが、完成しました!

しかしレイアウトをミスして、表紙がめくったページの所に来てしまうという。また調整して印刷したいと思います!

ひとまず形にしましたが、自分で本を作れた嬉しさがすごい。ZINEいい。

表紙やページ構成などを調整したらまたお試し印刷して、今後見栄えがもっと良くなるよう少しずつ改良していきたいと思います。このブログはひとまず表紙のミスなくちゃんと簡易ZINE完成と呼べるところまでは続けたいと思います。次の追記ではちゃんと完成してるはず……!

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2025/6/8追記⑤

レイアウトと少し本文を調整して、完成しました!

表紙もちゃんと表紙になりました。

これで簡易ZINE完成です。参考までに36ページA4冊子右とじのコンビニ印刷で180円。

簡易ZINE完成したため、本記事もこれにて終わりとなります! 作ったら読んでもらいたくなりましたので、どこかで見る機会あればお手に取っていただければ幸いです!それでは、また!

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【雑談】ゲームマーケット2025春

こんにちは!

今回は2025年5月17日と18日に開催されたボードゲームの一大イベント、ゲームマーケット春に行ってきたのでその感想です!

 

今回行ったのは、5月17日の土曜日。

当日の朝は残念ながらの雨! 会場の幕張メッセに着いた時は降ったり止んだりの雨でしたが、会場内に入るなり外が土砂降りになっているという自分が参加したゲムマ史上トップの降水量に見舞われました。帰る頃には雨があがっていて良かったです!

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上の写真はゲームマーケットの看板。

ゲムマ参加6年目にして初めてこのキャラクターに名前があることを知る。

 

今回のゲームマーケットは毎回ゲムマで会えるのを楽しみにしているhotel tokyoさんのZINEを買うために行った感じですが、事前情報を調べたり実際に会場回ったりしていると、欲しいのが続々出てきてしまって我慢するのが大変でした。毎回予算を決めていても何かあると困るからと多めに用意したお金にまで手を出してしまうという。予算とは……

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上の写真がhotel tokyoさんのZINE『BOARD GAME OF THE DEAD』。軽快な文章とオシャレな写真、ポップなイラスト、ファン垂涎の渋いボードゲームチョイスと、読んでも眺めても面白いZINEです。

今では中々お目にかかれない作品のアートワークも見ることができ、ボードゲームデザイナーかつアートデザイナーであるhotel tokyoさんに少なからず影響を与えていることがわかるのも面白い。

 

そして今回もゲムマ会場を練り歩きましたので、以下写真でご紹介。

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予約していなかったゲームを買うために列に並んだり、予約したのを受け取ったりしつつ、気になったボードゲームを眺め、展示を眺め、行ったり来たりしていると時間があっという間に過ぎていく。

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今回へ〜と思ったのが、海外ビジネス参加制度というコーナーができていたこと。日本のボードゲームが海外でも注目されてきており、今まではその商談をブース直で相手のことをよくわからないまま話を進めることもあったそうで、そこをちゃんとしましょうということでできたものらしい。東京ゲームショーとかだと商談コーナーというか、別棟でそういう場がありますが、そんな感じなのかも。

今までそういう場なかったんだという驚きと、それはそれでアナログのゲームマーケットぽくて良いなという思いと、日本のボードゲーム世界で注目されてきている嬉しい気持ち。

 

そしてゲームマーケットでは、毎回世界的に著名なボードゲームデザイナーやアートデザイナーを招いてスペシャルステージを開催してくれているのですが、今回は『リスボア』や『ギャラリスト』、『オンマーズ』などで有名なラセルダさんでした。

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ラセルダさんの話で面白かったのは、ラセルダさんがボードゲームを作る時は、プロセスをすごい大事にして作っていると話されていたところ。

AをしてBをしてCをするという流れをきちんと踏んでいくと勝利点に繋がっていくようにデザインをされている。そしてそこに無駄なアクションは入れないようにしている。これは自分がフェルトさんのような何をしても勝利点に繋がるポイントサラダ的な感じで、ラセルダさんのゲームを遊んでいた気がしたから余計面白く感じたのかもしれません。

もう一回ラセルダさんのゲーム遊んでみようと思いました。あとラセルダさんがワレスさん、フェルトさん、ルチアーニさんの作品が好きだったり、拡張不要派だったり、ダイスに嫌われてるから&自分のゲームに組み込むようなバランスが難しいから意図的にダイス使わないようにしてるとか、自分は複雑というよりも深いゲームを作ってると話されていたところとか、今回のスペシャルステージも満足でした。

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ステージの後にはサイン会も実施してくれて、上の写真の真ん中がラセルダさんのサイン。ゲームマーケットでこのエコバッグに著名なデザイナーのサインを集めることがひとつの楽しみです。今後は日本のデザイナーのサインも集めていきたい。

 

そして、ゲームマーケットボードゲームのみならず、マダミスやTRPGや謎解きも充実しており、今回初めてダイス買ったり1人で遊べるTRPG買ってみたりとまだまだ新たな扉を開く機会を与えてくれます。

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ゲームマーケットの楽しみ方は千差万別で、また参加するたびに変わっていくものだと思いますが、最近の自分の楽しみ方は、事前情報ですごい評判の良い&注目されているゲームや企業系の後でも購入出来そうなゲームを買うのは少し抑えめにしておいて、アートワークやルールなどとにかく自分に刺さるものをひとつでも探し出して買ってみることに楽しさを覚えています。

とにかくあの膨大なブース数と作品数ではなかなか事前に全情報を網羅することは難しく、逆に言えばそんな中で自分の感性でアンテナを張ってキャッチした作品はそれだけでも特別なものだと思います。運命的。

 

強引にまとめると今回も楽しかったです!

また秋にいい作品と出会えることを楽しみに。

以上、ここまでお読みいただきありがとうございました! ではまた!

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本屋大賞受賞『カフネ』がすごく良かった話

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こんにちは

今回は講談社から出版されている阿部暁子さんの『カフネ』を読み終わったのでその感想です

読了したらXで感想をポストしているのですが、字数制限で消化不良もあってブログで何が良かったのか感想を残していきたいと思います。

まだ読んでいない方もいると思うので、物語自体には触れずにまとめていきます!

 

【良かったポイント1】

前向きになれる

『カフネ』には様々な人物が描かれているのですが、その誰しもが実際に生きる私たちのような悩みや苦しみや大変さや辛さを抱えています。

この『カフネ』の主人公の野宮薫子と、その弟の元恋人の小野寺せつなしかり、2人が家事代行サービスでまわる家庭もしかり。

しかしこの2人が家事(掃除と料理)を代行することによって、その家庭にも余裕と美味しいご飯を食べて前向きになっていき、代行する2人自身もその方々との交流をきっかけに変わっていく。

この描写がとにかく良くて、読んでいると自分自身ももっと自分のこと大切に生きてみようと前向きになれます。

 

【良かったポイント2】

出てくる料理が全部美味しそう

『カフネ』には美味しそうな料理がたくさん出てきます。それがどれも本当に美味しそう。

しかも家事代行サービスの描写でそのレシピや作り方が書いてあるものもあったりして、真似して作ってみたくなる。手作りの「食」って大事だなぁと改めて感じるともに、誰かが困っていたら何か手作りの料理を作れる人間になりたいなと思いました。おにぎりとか。

どんなに大変でも人間は生きていくしかなく、その中でもしっかりご飯を食べるということは、希望とか前向きになる大きな要素となる。『カフネ』にはこの誰かのことを思って作る特別なご飯に焦点が当てられており、うわいいなぁと思ったポイントでした。

 

【良かったポイント3】

なんとなくミステリ

ミステリではないのですが、読んでいると自然にどうして?という謎というか疑問が頭に浮かんでくると思います。ミステリ小説ほど露骨なものではなく、ほんと読みながら自然に頭に浮かんでくる感じ。それが読み進めていくうちに、だからなのか!という瞬間が何回もあり、この構成の仕方や話の流れ、持っていき方にうわ、巧いなと感じました。

もっと言えば、読者に認知バイアスを持たせてそれをうまく利用するような流れで、本当この伏線の回収の仕方は見事だなと思いました。

ミステリではないけど、なんとなくミステリ。これが良かったポイントの3つ目。

 

【良かったポイント4】

人物描写

小説にはその人物が気になりすぎてぐいぐい読んでいくタイプの小説がありますが(例えば 宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』シリーズ(新潮社))、この『カフネ』の野宮薫子と小野寺せつなもそうで、このタッグは本気でぶつかる事も度々ありますが、各々の性格が真逆というか、だからこそうまくバランスが取れています。

あくまでも自分の場合はなのですが、本でなくてもドラマや映画やゲームでも、綺麗事や理想論ばかりを並べて現実を見ない楽観的すぎる人物やキャラクターが苦手なのですが、この『カフネ』にはそういう人物が出てきません。ちゃんと現実の理不尽さを踏まえていて、それを口に出して時に冷酷なまでに相手に告げてしまう小野寺せつなと、社会人経験豊富でそれを嗜める薫子という、このバランス、両者の内面の描写が素晴らしかった。現実の理不尽さをしっかり描いているからこそだと思います。

その他家事代行サービスで訪れる家庭の方々など含め、それぞれの人物の内面を含めた描き方が本当によかった。

 

【良かったポイント5】

グッバイ、昔の慣習!

昔ながらの慣習と言いますか、例えば嫁に入ったら家事したり手伝ったりするのは当たり前だとか、長男溺愛で必要以上に過保護になってしまうとか、いい学校出ていい仕事について結婚したら家持って子供持つのが幸せとか、親の会社を継ぐのが当たり前だとか、そういういわば世間でよく言われているような「当たり前」に本作ではノーを突きつけています。

でも、あからさまなノーというよりかは、相手に寄り添ってそれもわかるけど、でも私はノーだよみたないノーです。このノーも上に書いた人物描写がなせる技なのかなと。そういう時代もあったよねと言えるようなノーというか。それも良かったです。

 

と、いろいろ書いてきましたが、『カフネ』本当にオススメです! シンプルに読んでいて、日本にこんな小説を書ける作家さんいるんだと驚き、うわ、これは作者は自分で書いていても楽しかっただろうなと思える展開でした。

 

本屋大賞受賞作ということで手に取りましたが、本屋大賞がなければ手に取っていなかったと思うと、本当に本屋大賞に感謝感謝の作品です。

 

疲れたり人生に迷ったりしたらまた手に取って読みたいと思います。

 

以上、『カフネ』の感想でした。ここまでご覧いただきありがとうございました!