こんにちは!
今日はテラフォーミング・マーズの小説、『In the Shadow of Deimos: A Terraforming Mars Novel』Jane Killick著を途中まで読んだので、そのあらすじとオススメポイントを簡単にご紹介したいと思います!
読んだのが全40章のうち16章までなので、起承転結でいうと"承"から"転"の間くらい。なのでネタバレもないと思います。
このテラフォの小説、何きっかけで知ったのか自分も忘れてしまいましたが、おそらく当時テラフォが好きすぎていろいろ調べた結果、小説が出ることを知り、米Amazonで注文したものの、いかんせん洋書なので読む気になれず、ずっと積読していた本となります。
調べてみたら現在は日本のAmazonでもブックデポジトリー経由で買うことができます!どうやら続編の「Edge of Catastrophe: A Terraforming Mars Novel」も2022年の8月に出るみたいなので、自分も先ほど予約いたしました。
前置きが長くなったので早速本の紹介に入ります。
この『Terraforming Mars In the shadow of Deimos』は、大人気ボードゲーム「テラフォーミング・マーズ」を題材にした本格的なSFです。
話の内容は異なりますが、ジャンルの系統としては映画化もされたアンディ・ウィアーの『火星の人』系です。なのでテラフォ好きでSF好きの方は刺さると思います。あらすじは以下のとおり。
【あらすじ】
物語の舞台は、まだ地球化がはじまったばかりの火星。ある日、火星に落とした小惑星が、ソーゲートの研究施設近くに誤って衝突、その事故の結果、ソーゲートの技術者の1人(ジャンニ)が命を落とす。
幸い死者はジャンニのみだったが、今までそのような事故はなく、決して起きてはならない、そして起きるはずのないこの事故がなぜ起きたのか。
その事故の調査員として選ばれたのが、国連火星道義のメンバーのジュリー。そして、ジュリーの他のもう1人の主人公が、ジャンニの後継者の任に就くことになるルカ。この2人の視点から事故の真相に迫っていく。なぜこの事故は起きたのか…… 本当に事故なのだろうか……
というのが、あらすじです。面白そうですよね?
めちゃくちゃ面白いと思います。以下はおすすめポイント。
【おすすめポイント】
面白いのが、章ごとにこの2人の主人公のルカとジュリーの視点が交互に代わっていきます。
なのでオフィシャルな立場のジュリーは企業や組織を訪れてそこの代表者と話し、後継者に選ばれたルカは、譲り受けたジャンニの部屋に隠されていたビデオ日誌を見つけ、その内容を見ながらいわばソーゲートの現場から事故の真相に迫っていく構図。
ちょっとずつ真相に迫っていき、良い塩梅で視点が切り替わるので本当に先が気になる。
そして出てくる企業や設定は、すべてボードゲームの「テラフォーミング・マーズ」の世界観やカードをもとにしており、ソーゲートやクレディコアといった企業はもちろん、ダイモスやオートメーションロボット、地名や場所など、ボードゲームを遊んだことがある方ならお馴染みの単語が次々に出てくる。
読む前は、ボードゲームの小説なんだーくらいの気持ちで失礼ながらあまり期待していませんでしたが、話のプロットや設定、先の気になる展開など、めちゃくちゃしっかりしたSF小説でした。
まだ途中までなのでどういう結末が待っているのか今から楽しみです。
【おわりに】
ゲームだとあっという間に過ぎていく世代(ラウンド)の中での、さらに限られた期間の人間模様が、フィクションですがリアルに描かれていてすごく楽しめました。地球と火星での暮らしの対比とかもあって、過酷な火星環境で暮らす大変さや地球化へのプレッシャー・心情など、小説としての面白さもあります。
このボードゲーム→小説の流れは斬新で、小説のジャンルとしても新しい流れで面白いと思います。
小説→ボードゲームだと、『デューン』とか『ロビンソン・クルーソー』とか『ネモの戦い』とかありますが、ボードゲーム題材の小説はボードゲームにも新たな可能性をもたらしてくれそうな気がします。
と、まるで読み終わったかのように感想を書いてますが、読み終わってないので、最後までちゃんと読もうと思います😊
洋書ですがこんなに楽しんで読めている洋書は初めてかもしれません。
ボードゲーム題材の小説がもっと出てきますように!以上で紹介を終えます。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
それではまた!
【雑談】
洋書なので基本的にわからない単語は飛ばしながら大まかに読んでいるのですが、たまに単語を調べるときに今回メルカリで買った電子辞書がめちゃくちゃ便利でした。和英と英英を瞬時に切り替えられるのが嬉しい。
メルカリも取引相手が100%信頼できるとは限らないので注意が必要ですが、、一昔前の電子辞書なら結構安く購入できるので中古でも気にならない方は利用してみてもいいかもしれません。
今の電子辞書中々すごいです。