こんにちは!
今回はゲームマーケットで先行発売された『アティワ』を遊びましたのでその感想です。
ホビージャパンさんより先行発売されたこの『アティワ』、個人的にめちゃくちゃ刺さっておりまして、マイソロゲームランキングで、トップ3に食い込む勢いです。ちなみに他の2作は『テラフォーミング・マーズ』と『ワイナリーの四季』です。
では、以下早速ソロで遊んだ感想です。
『アティワ』は、プレイ人数1-4人、ジャンルとしてはワーカープレイスメント、作者は『アグリコラ』や『オーディンの祝祭』で有名なウヴェさんです。そしてウヴェさんのゲームと言えばお馴染みの食糧供給ももちろんあります。
そんな『アティワ』ですが、まず目を引くのが、パッケージのコウモリ🦇とオレンジ🍊。
かわいいと思うか、不気味と思うか、キモかわいいと思うか、キモくて不気味と思うかは想像にお任せするとして、このフルーツコウモリがテーマのボードゲームです。
過去作と比べても変化球すぎる。どうしたウヴェさん。
でもこの題材のチョイスと、環境意識の高さに個人的にはしびれました。ゲームシステムともうまくマッチしており、この変わったテーマが気に入った理由のひとつです。
アティワというのはガーナにある山脈のようで、そこにあるキビという町の森林破壊が深刻化しており、そこではフルーツコウモリを保護し、フルーツを食べたコウモリにウン◯をしながら飛んでいったりきたりしてもらい、そのフンから木の再生をしていこうとしているらしいです。
こういう知識を得られるのもボードゲームの良いところですよね。ウヴェさんの着眼点のすごさよ。
上の写真が、ワーカーを置くメインボードであり、アティワ山脈にあるキビの町です。盤面から漂うガーナ感。ちなみにプレイ人数はこのボード右下の人の絵の人数でわかるようになっています。なのでこの場合は2人プレイ時です。(1人プレイ時もこの2人用のを使用します)。
セットアップを終えると、以下の写真のようになります。気に入った理由のふたつ目は、テーブルに優しい。我が家の小さい机でも大丈夫。これは嬉しい。
ソロだと、机のスペースとかセットアップ時間の短さとかも遊ぶ上で個人的に重要になってくるのですが、この『アティワ』はその両方ともクリアしてます。しかも優しい色合いのため、盤面を広げただけでもリラックス効果がある。そんな気がする。
ゲームプレイとしては、オーソドックスなワカプレですが、ワーカーが増えないタイプのワカプレです。ゲームの目的は、自分の場で町を発展させていきながら、木々を増やしたり、フルーツを増やしたり、家族を増やしたり、フルーツコウモリを増やして多くの勝利点獲得を目指すというもの。
このゲームの変わっている点としては、コウモリと金を除き、資源となる木やオレンジ、動物は自分のボード上にあります。上の写真の真ん中ほどにあるオレンジ色のコマとか並んでる横長のボードがそれです。そして、そのコマをその下にある場所カードに置いたり、コスト払う際は個人ボードに返却したりします。個人ボードとその下のカード間で資源が行ったり来たりし、個人ボードのコマを空けるほど、そこに描かれた勝利点が高くなる仕組みです。
プレイヤーは全員まず村カード1枚もった状態で始まります。上の写真は少しプレイが進んだ時の写真ですが、ワカプレしながらこの地形や場所カードを獲得して自分の場に置いたり、食糧となるヤギ(白コマ)を獲得したり、木やオレンジを獲得したり、コウモリ置いたりしていきます。場所カードも勝利点要素です。
そして『アティワ』といえばコウモリ、コウモリといえば洞窟ということで、洞窟用のカードも全員最初から持っています。これは場所カードとは別枠のカードとなり、これがまた面白いのですが、個人ボード下の場所カードにコウモリが3匹以上いて、なおかつオレンジが1個以上あり、かつ木を置けるスペースが残っている場合、このコウモリ3匹を洞窟に置き、オレンジ1個を個人ボードに戻すことで、個人ボードの木を新たに場所カードに置くことができます。
いや、これがテーマにちゃんと沿ってるし、システム的にもあってて良いんですよね。
コウモリがオレンジ食べて飛び立ちフンから木が生えるみたいな。
上の写真はコウモリを飛ばして木をおける状態です。場所カードもたくさん並んでます。茶色いタイル的なものは、家族を教育していないと金を毎ラウンド堀りに行って運が良ければタイル裏に描かれている金を得られますが、必ず汚染をもたらすというもの。金は0-2個タイルに描かれているので、汚染タイルガチャみたいな感じもあります。
ワーカーを置くスペースは基本的に早どりです。
置いたらそこに書いてある資源をもらえます。
そして写真にはないですが、ウヴェさんのゲームと言えばの食糧供給と収入のフェイズもちゃんとあります。
食糧供給はカードに置いた分の家族タイルに必要な食糧を払い(個人ボードに動物コマを戻すなど)、収入フェーズでは場所カード上に◯◯を何個以上置けていれば同じ資源がプラス1個人ボードから持ってこれるというもの。
収入フェーズでもらえる資源の条件は毎ラウンド変わるため、ここを意識した上でのワカプレも楽しい。
ソロだとスコアアタックなのですが、クリア目標の点数がかなり高いのと、ソロ用のチャレンジもいくつかルルブに書いてあるため、ソロでもリプレイ性は高いです。
とにかく、この『アティワ』は個人的にめちゃくちゃウヴェさんの中で理想的なソロでした。
あまり、魅力が伝わっていない気がしますが、変わったテーマですので、一回遊んでみていただきたい作品です。広がりや深さはそこまでないですが、遊びやすいワカプレでいいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
それではまた!!