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【ボードゲーム日記】「デューン インペリウム」

こんにちは!

今回はデューン インペリウムをソロプレイで遊びましたのでその感想です。

映画の『DUNE/デューン砂の惑星』をご覧になった方もきっと多いのではないでしょうか?

ティモシー・シャラメのポールとゼンデイヤのチェイニーはもちろん、自分の推しはなんと言ってもダンカン。映画にハマり今は小説を読んでる途中です。

そんな『デューン』は、ボードゲームもいくつか出ており、中でもこのデューン インペリウムはかなり評価の高いボードゲームです。

BGGのランキングでは2022年5月現在、総合ランキングで何と15位! 自分もすごく期待していた作品です。前置きが長くなりましたが、以下感想です!

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アークライトさん発売のこのデューン インペリウム、ゲームシステム的にはデッキ構築とワーカープレイスメントです。

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デッキ構築はよくあるタイプで、最初は10枚からなる初期デッキがあり、そこから5枚ドローし、それらのカードを使ってワーカー置いたり、余ったポイントで、帝国カードや共通カード置き場からカードを買って捨て札に置き、山札のドローデッキが無くなったら捨て札をシャッフルしてまた新たな山札にという感じです。

なのでオーソドックスなデッキ構築のタイプです。「ドミニオン」「イーオンズエンド」「クランク」「アルナックの失われし遺跡」などを遊ばれたことがある方はピンとくると思います。

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ワーカープレイスメントはどのようなものかというと、引いたカードの左下に三角や四角などのマークが描かれおり、そのカードをプレイして、対応したマークの場所にワーカーを置いてその場所の恩恵を得る形。カードの効果などを除き、基本的には場所は先取りです。

置けるワーカーは最初は2体ですが、特別な場所にコストを支払ってワーカーを置けば最大3体にはなります。

カードを引いてそれをもとにワーカーを置く感じは「アルナックの失われし遺跡」に近い感じがあるため、「デューン」と「アルナック」がよく並んで話題になっているのも頷けます。

ただ「デューン」の方は勝利点に繋がる「紛争」要素があるため、「アルナック」と大枠のシステムは似てますが、実際のプレイ感は結構大きく違う印象です。

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上の写真が買ってこれる帝国カードと共通カード。

ワーカーを置くのに使わなかったカードの下枠にあるアイコンが説得や戦闘ポイントになり、説得ポイントでこれらのカードを買う感じです。戦闘ポイントは紛争時に戦闘ポイントに加算されます。他にもメランジなどの資源を得られるカードもあります。

買って空いた場所は、帝国カードの山札から補充される形。共通カードの方はずっとオープンされていて枚数に限りがあるのと特定の場所にワーカーを置かないと獲得できないカードもあります。

帝国カードは山札の枚数が多く、遊ぶごとに違ったカードが場に並ぶので、選択の楽しさや悩ましさがいい感じでした。結構プレイの流れや勝利点の獲得方法にも左右するので面白い。

普通のルールだと並ぶ帝国カードのめぐりが若干悪い気もするため、気になる方は以下のリフレッシュヴァリアントを入れてみてもいいかもしれません。

おすすめは覚えやすいしテーマも面白い一番上のサンドワームがカードを食べるヴァリアントです!

 

Summary of Imperial Row refresh variants(BGGより)】

https://boardgamegeek.com/thread/2858379/summary-imperial-row-refresh-variants

 

デューン インペリウム」での勝敗は、勝利点が10点に到達したプレイヤーがいるか紛争カードの山が尽きていたらその時点で終了トリガーが引かれ、終了時に加算される点数をもろもろ加算し、最も勝利点が大きいプレイヤーが勝利というもの。

この勝利点に繋がる部分が結構面白かったので簡単にご紹介いたします。

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勝利点に繋がる1つが、上の写真のボード左側にある勢力列。その勢力列の場所にワーカーを置くと、友好度的な感じで四角いコマが1つずつ上がり、その過程で勝利点が1点、上の方にある同盟という丸いトークンを得ることでさらに1点が入る形です。

同盟の丸いトークンは、四角いコマが抜きつ抜かれつするとプレイヤー間で移り、移るとその分勝利点もプラスマイナスされます。勢力は4つあり、うまいこと同盟マーカー全部取れても勝利点は8点。そしておそらく全部得ることは難しいので、どの勢力をどれくらい狙い、他の部分で勝利点をどう稼ぐかが面白い部分です。

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ちなみに自分は映画や小説を読んでフレメンが好きなので、どうしてもフレメンの友好度を最初に上げがちなのですが、もちろんこれがいい手とは限らないので、悩ましい。

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そして、勝利点に繋がる2つ目が、「紛争」です。

これは、ワカプレして得た恩恵の中に上の写真の丸い枠に四角い軍隊コマを常駐させたり、剣が交わっている真ん中の戦場にコマを進軍させるアクションがあり、紛争フェーズでコマ数などに応じて他プレイヤーと競い合い、紛争で1位2位3位になると、紛争カードの報酬が順位に応じて得られるというものです。

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上の写真の赤いカードが紛争カード。

紛争1〜3のカードがあり、毎ラウンド開始時に1枚オープンされ、紛争3になると1位報酬が2勝利点とかなので、結構大きい。

紛争3カードが出る頃にはバチバチの紛争が繰り広げられることになるので、映画の続きや小説を読めてないですが、きっと終盤はバチバチ戦うのかなという想像ができる。

話が逸れましたが、以上が勝利点に繋がる2つ目の「紛争」でした。

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その他にもカードから得られる勝利点もあります。

いい写真が無かったのですが、例えば上の写真のサンドワームのカードは、コスト9払ってカードを得た時に勝利点1点が加算されるカードになります。

もちろん、他にもいろいろなカードがあり、〇〇の時✖️✖️ならば勝利点1点みたいな効果を持つカードもあります。このカードによる勝利点の獲得が3つ目。

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勝利点10点でトリガーなので、遊ぶ前はすぐ終わるだろうと思っていましたが、そんなことはありませんでした。しっかり時間がかかります。

ワーカー置く場所にも必要なコストがいる場所があり、それを得るためにも最初はワーカーを置いて資源集めたり、いい動きをするためにはデッキ構築もしないといけなかったりと、勝利点に繋がるまでしっかりと遊ばないといけません。

しっかりと言う言葉を使いすぎてる気がしますが、プレイ感は重めに感じました。それくらい考えてプレイできるゲームです。重厚な世界観どおりの重厚なプレイ感のゲームです。すごい楽しい。

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文章が長くなってきたので、そろそろまとめに入りますが、このデューン インペリウム」で嬉しいのが、ソロでもめちゃくちゃ楽しめると言う点。

ソロだと敵を2人用意して、ソロ用のカードをめくりながら敵のワーカーを置いたり、ソロ用のカードに記載の友好度を高めたり進軍させたりといった、ソロだとよくあるタイプのソロモード。ただこのAIの動きが良くできており、友好度でも紛争でもバチバチ競い合う。

テラフォーミング・マーズ」や「アーク・ノヴァ」といった目標達成型のソロとは違い、対人戦を模擬で味わえるソロモードです。難易度は結構高めですが、難易度調整できるので遊びやすいと思います。

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以上、「デューン インペリウム」の紹介でした。日記というか紹介になってしまいました。笑

結構1プレイに体力を使いますが、面白いゲームです!

すごいのが、題材の『DUNE』をしっかりゲームに落とし込めているところ。キャラクターの能力だったり、カードのイラストや名称や効果だったり、貴重な水やお金になるメランジなど、原作を知っている方なら絶対楽しめるはず。

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上の写真は自分の推しのダンカン。

デッキ構築xワーカープレイスメントxデューンの世界観が見事に融合した本作。おすすめです!

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この「デューン インペリウム」、ゲムマで箱を開けた時のルルブに心を奪われたので、この記事の最後はパッセージとルルブの写真で終えたいと思います!

ここまでお読みいただきありがとうございました!

それではまた!

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"われ恐れず。恐怖は心を殺すもの" - ジェシ

デューン砂の惑星』(中)[新訳版]、ハヤカワ文庫、2016年、p360