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【雑談】ゲームマーケット2024春

こんにちは!

ゲームマーケット2024春」に行ってきましたので今回はそのことについて書こうと思います。

今回それほど会場内の写真を撮ってなかったので、メインはボードゲームデザイナーのフリーゼさんのスペシャルステージの感想になりそうです。

 

行ってきたのは、2024年4月27日の土曜日。

当日の朝は、水道の蛇口をきっちり締め忘れたかのようなぽとぽと雨でしたが、昼頃には曇りに代わっていたのでよかった。

 

12時入場回でいつもは1時間くらい早めに行って並んでいましたが、12時に現地に着くとどれくらいで会場に入れるのか知りたくなり、試しに12時に駅に着くくらいの感じで行くことに。

 

GW初日とあってゆりかもめもいつもより混んでました。車窓からの風景と、ガタゴトしないでウィーンと動く感じが好きなので最近はずっとゆりかもめ

 

そんなこんなで東京ビッグサイト駅に着く。

着いたのは12時。いや、11時50分くらいだったかも。そして駅を降りた先のいつものアングルから写真を撮る。これも自分の中での恒例行事。

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12時に駅に着くと、早期11時入場ですでに買い物を終えて帰途についてる方もおり、すれ違いざまにどんなの買ったんだろうと気になりましたが、じろじろ見るわけにも行かず、けれども気になるのでさっと袋だけ見て中身見れないものかと思いましたが、さっと見れたのは袋だけでした。

 

ビッグサイト入り口ではこの時間帯では外には列はできておらず、今回は東ホールの大きめの所だったので少し入ってから歩く感じでした。

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施設の中に入り、左方面に向かいながらてくてく歩いたり動く歩道に乗っていたりすると、入場ゲート近くに案内されて、そこで列ができていました。ただすでに開場していたこともあり、並ぶというよりは列の後ろについて流れで進んでいく感じ。入場するまでは10分もかからなかった気がしました。結構スムーズ。

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そして入場。

今回会場が広いせいか、人は大勢いましたが、ぶつかるほどではなく、結構歩きやすかったです。

 

これなら入るまで並ぶ時間もないし、毎回12時着でもいいかなと思いましたが、この時間に入ってちょっとぐるっとしてブースを探して迷ったりしてると、予約できないタイプの企業系のボードゲームは軒並み本日分終了となっており、は、早い……と残念な気持ちになるので、企業系のを狙う方はやはり早期入場か前もって並んで12時には会場入りしてお目当ての所の列に並ぶのが良いですね。良いですねとか言ってますが、自分への進言となります。

 

今回は買って飲食できるコーナーもあり、結構席にも余裕があって利用されてる方も多かったです。

食べる場所があるゲムマは初めてだったので何か食べようかなと思いましたが、自分は回るのに夢中でそれどころではなかった。

 

あと今回は企業系を問わず、いろんなブースが少しテーブルの上に場所を用意して試遊スペースを設けていました。話して遊んで買えるのはゲームマーケットの魅力のひとつ。

 

自分は予約してたゲームを受け取ったり、中古のゲームで今は買えなくて欲しいものがないか見たり、会場をまわってどんなゲームあるのか見てたりしてました。

毎回SNSや公式サイトで情報をチェックしてるつもりでも、あれこんなブースがあるとか、こんなゲームあったんだとか会場で実際に知ることも結構多くて、どうやって皆さんは情報を事前に得ているのか気になる。

 

そして前回から楽しみにしてるスペシャルステージの時間に。

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今回のゲームデザイナーは、フリードマン・フリーゼさん。緑色の髪型、緑色のパッケージ、Fからはじまるゲームタイトルで有名な方です。

 

ちなみに自分がソロでボードゲームを遊ぶきっかけとなった『ロビンソン漂流記』(FRIDAY)の作者がこのフリーゼさんなので自分の中では勝手に恩人だと思っています。

 

このパネルイベントでは司会者の方から代表的な質問をまずフリーゼさんにして、その後会場から質問を募る流れです。以下、記憶にある限りで、その時の様子を再現してみます。正確ではないのであくまでもこんな話してましたという雰囲気だけでも伝えられれば。

 

司会者さん(以下、司): 本日はお越しいただきありがとうございます。フリーゼさんといえば、緑のパッケージ、Fのつくタイトルのボードゲームを作ることで有名ですが、これらには何か理由があるのでしょうか?

フリーゼさん(以下、フ): Fをタイトルに付けているのは、僕の名前がFriedemann Frieseだからです。緑のパッケージなのは僕の好きな色だから。

 

司: フリーゼさんはゲーム制作に携われてどれくらいになるのでしょうか?

フ: 僕が会社に入ったのが1989年?くらいでその前の学生のころから作ってたから、うん、それからずっとですね。はじめは僕が遊びたいと思ってるゲームがなかったので自分で作ってみたのがきっかけです。

 

司: フリーゼさんはボードゲームを作るときにどのようにして作っているのですか?

フ: そうですね、テーマを決めてからメカニズムを考えることもありますし、コンポーネントを見てから考えることもあります。

 

司: アイデアの着想はどうやって得ているのでしょうか?

フ: 日常の体験ですかね。例えばあるゲームは、僕が仕事から帰る時にいつのまにか新しい家が建っていて僕は迂回して帰ることになって、そういう経験からこんなゲームできそうだなと思いつくことはありました。

 

司: 実際のゲーム制作でいちばん嬉しいことと一番大変なことは?

フ: 一番嬉しいのはプロトタイプを実際に遊んでもらって楽しむ姿を見れた時です。一番大変なのは売り上げを出すことですが(笑)、ルールを作ったり内容を煮詰めることですね。でもそれは必要な作業ですし、やっていく中で楽しめてる部分もありますので、大変ですが楽しいですよ。

 

司: プロトタイプのお話がありましたが、ゲームはどのような方に触れてもらうのでしょうか?

フ: まずはスタッフですが、ゲームデザイナーの集まりが年に数回あるのでそこで触れてもらったりしています。どうしても身内だと気を遣ったりして厳しい意見をもらえないので、他のゲームデザイナーに触れてもらって忌憚なき意見をもらって修正を加えられないか検討して変えていきます。

 

司: 日本のボードゲームについて何か印象はありますか?

フ: 海外のイベントでも15年前くらいから日本の会社や制作者が増えてきていて、小さめのゲームを数多く作っているイメージがあります。トリックテイキングとかが有名ですね。

 

司: ここで会場にお越しの方からも質問を受け付けたいと思います。どなたか?

 

来場者さん(以下、来): 本日はありがとうございます。アイディアがうまく形にならない時どうしてますか?どのように乗り越えてますか?

フ: アイデアがあったら5個プロトタイプを作ってそのうち一個を採用します。過信はいけませんが、自分のアイディアをとにかく信じることですね。あとは実際に他の方に遊んでもらうことです。友人や親しい仲の人よりも、他のゲームデザイナーとかに遊んでもらった方が率直な感想が聞けますから。

 

来: ボードゲームにハマって5年くらいで既にたくさんのボードゲームが私の家にはあるのですが、フリーゼさんはどれくらいのボードゲームをお持ちでしょうか?

フ: 2000個くらいありましたが900個くらいに今は減らしました。ただ帰ったら50個くらいは増えそうですが(笑)。ただ私はデザイナーなので持つことよりも遊ぶために所有しています。毎日遊ぶようにはしてますね。ボードゲームデザイナーならどんなゲームでも良いから毎日遊びなさいとクラマーさんに教えてもらったことを大事にしてます。

 

来: これは質問というよりはお願いになりますが、何かゲームマーケットを題材としたボードゲームを作っていただけないか検討していただけないでしょうか?

フ: うーん、実際作れるかは置いておきます。少し身勝手なお答えになってしまいますが、この話に限らず、こういうゲームを作ってほしいとお願いされることは結構あるのですが、僕は僕のアイディアが湧かないと作らないので、そういうお話はお断りしています。

 

来: ゲームを制作する時は複数手がけているのか、それともひとつの作品に集中しているのでしょうか?

フ: ひとつの作品に集中してます。結構長い時間をかけて作っていますね

 

来: 既存のゲームシステムを逆転させているゲームはどういうところから着想を得ているのですか?

フ: これは単に新しいゲームを作ってみたいと考えているからです。

 

来: ゲームシステムができていてタイトルをつける時はどうしているのでしょうか?

フ: そのゲームに合うFのワードがないか百科事典のFの項目を見て決めてますね。Faiyum?とかは百科事典で調べてこれはゲーム性にも合ってるなと思って付けました。

 

司: それでは以上でスペシャルイベントを終えたいと思います。フリーゼさんは本日はお越しいただき誠にありがとうございました。

一同: 拍手👏👏👏

 

みたいなお話を聞けました。

フリーゼさんは自分の中では緑の人くらいの印象でしたが、ボードゲーム制作には本当に真摯に取り組んでいて、質疑応答でも普通ならリップサービスしそうな所も誠実に答えていて好感を持てました。ドイツのお国柄というか真剣に人とも向き合っている感じとでもいいましょうか。

 

こういうゲームデザイナーの人間性とかその人となりを知れるのもゲームマーケットの魅力です。

フリーゼさんにはその後会場でサインを貰いました。『ロビンソン漂流記』のお礼も伝えられて満足です。ワレスさんに次いでフリーゼさんのサインまで。このエコバッグにはゲームデザイナーのサインをどんどん集めていく予定です!

 

そんなこんなで今回の自分のゲームマーケットも幕を閉じました。だんだん参加者側では物足りなくなってきたので、どんな形であれ出店者側で何かお手伝いできないかなぁと最近は思うように。

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以上、久しぶりのブログで長くなりましたがご覧いただきありがとうございました!

それでは、また!

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