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『ウイングスパン』をソロで遊んでみた

こんにちは!

今回は『ウイングスパン』をソロプレイで遊んだのでその感想をご紹介いたします。

いつも通りゲームそのものの説明はあまりありません。

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【基本情報】

タイトル名: Wingspan(ウイングスパン 完全日本語版)
メーカー: Stonemaier Games
発売年: 2019年
プレイ人数: 1〜5人
プレイ時間: 40〜70分

 

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【はじめに】

Wingspanは日本ではアークライトさんから『ウイングスパン 完全日本語版』が発売されています。

2019年11月現在は品薄のため入手しづらいですが、アークライトさんによると入荷手配中みたいなのでまた購入可能になると思われます。

 

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【どんなゲーム?】

公式HP(Wingspan – Stonemaier Games)によると、以下のように書かれています。

Wingspan is a competitive, medium-weight, card-driven, engine-building board game from designer Elizabeth Hargrave and Stonemaier Games. It is the winner of the prestigious 2019 Kennerspiel des Jahres award.(公式HPより引用)

以下訳になります。

Wingspanは対戦型で中量級のカードドリブンによるエンジンビルドゲームです。デザイナーのElizabeth HargravとStonemaier Gamesが開発。2019 Kennerspiel des Jahres awardを受賞しました。

 

とのことです。カタカナ部分はおそらく次のような意味です。ゆるいブログなので違ったらごめんなさい。

 

カードドリブン: カードがゲームを左右するよ!

エンジンビルド: 勝手に働くような仕組みを作ってくよ!

※BGGのスレッド見ましたがエンジンビルドないしエンジンビルディングはこれと言う決まった定義がなく、ゲームによっても若干変わるようです。

 

長くなりましたが一言でいえば、鳥さん集めるゲームです。

 

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【なぜコレほど人気なのか】

ボドゲカフェのツイートを見ると必ずどこかで遊ばれているウイングスパン。

もちろん賞を取っていることもありますが、個人的には自然を感じる優しい世界観や雰囲気ボドゲ始めたばかりの人でも楽しみやすいゲーム性にあると思います。コース料理で言えば前菜にぴったり。それがウイングスパンです。

ゲーム以外で餌箱を置いて野鳥観察したり、野生の鳥を見て自然を感じたりした方は多いのではないでしょうか? そういった誰もが経験したことがある共通体験をゲームという形で共有しやすいのも支持される理由かもしれません。

 

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【ソロプレイ可能!】

そしてこのウイングスパン、嬉しいことにソロプレイ専用のオートマがあります!

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ソロプレイではオートマ専用のデッキを相手に勝利点を競い合います。

面白いのはオートマのアクションも複数あり、卵を得る、条件を満たす鳥カードを得る、共有カードを全てリフレッシュするなどなど、そう来たかと思う動きをしてくるので、どういうアクションとろうか、コンボどう繋げようかとソロでもしっかり遊べます。

 

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【良い点と悪い点】

ここからは個人的に感じた良い点と悪い点となります。上記部分とかぶる部分もあります。

 

良い点

ダイスタワーや卵などのコンポートや野鳥カードが醸し出す優しい世界観

上述しましたが誰でも安心して遊びやすいゲームです。テーブルに各々のボードを広げてダイスタワー置けばそこに自然があふれます。

ゲームを続けていくとはじめは何もない自分の場に可愛いイラストの鳥が増えていき卵が置かれていく様子は、えも言われぬ満足感というか癒されます。マイナスイオン出てる感じです。

 

・アクションの順番やコンボを考えるのが楽しいゲーム性やエンジンビルド要素

リソースを効率よく集めるには?勝利点をうまく増やすには?ボーナス条件を達成するには?などなど、自分の手札やリソースを元に、どのアクションからすべきか、コンボは繋げられそうか、どのタイミングで鳥を置くかなどを考える楽しさがあります。

特に鳥のカードの中には「リソースを得る」「卵を得る」「手札を得る」などの効果を持つカードがあり、これらを上手いこと場に置くことで基本カツカツなリソースを得る機会が増えたり手元に好きなカードを集められたりします。

よく考えた末のアクションでコンボがうまく行くと楽しい。

 

・愛鳥家の愛がさらに止まらなくなる?フレーバー

鳥のカードの下にはフレーバーテキストがあります。繰り返しの内容も多いのですが、そうなんだ!と思うものや絶滅しないよね?と不安になるものなどがあり、鳥のことをさらに知れます。

それ自体でも可愛い野鳥カードですがフレーバーを読むと一層愛着を持てます。

 

他にも収納がスッキリとかソロモードもあるとかダイスタワー作るの楽しかったなぁとかもあります。

 

悪い点

・初期の手札やカードの出といった運に左右されるゲームバランス

コンボが繋がれば気持ちいいですが、コンボが繋がってもその恩恵を得づらい状況やそもそもでリソースが足りずに鳥カードを置けないといった状況が発生します。

そうなるとアクションコマを仕方なく不足しているアクションに費やす感じになり、こんなはずでは無かったのに…と思うことも。

Twitterでよく言われている強カードのカラスありきで楽しめる状況もあったため、このカードの出といった運要素やバランスは確かにちょっと気になりました。ただし、この部分は後でご紹介するハウスルールやバリアントである程度は緩和できます。

 

・通常のプレイでもソロプレイ感がありそうな他プレイヤーとのインタラクト性の低さ

これはソロプレイしかしていない自分が言っても信憑性はないですが、基本的にプレイ中は自分の場に集中します。

そのため、相手の場を見て行動したり相手とやりとりするような機会は少ないのかなという気がしました。ただしプレイ後は点数で競い合い、おそらくお互いの鳥自慢にもなりそうなのであくまでもプレイ中のプレイヤー相互のコミュケーションがやや少ないのかなと言ったちょっと気になる程度です。

 

・割れそうで怖いプラスチック

自分の中ではもしかしたら1番気になる部分かもしれません。プレイ中の共有の鳥カードを置くプラスチックのケースがあるのですが、コレが劣化や力を加えすぎると割れてしまいそうで怖い。

収納時にはカードを入れたケースの蓋になるのですがいつもビクビクして取り扱っています。

 

【評価】

世界観や雰囲気重視の自分にとってはかなりグサリと刺さるゲームでした。新しい鳥が気になってプレイを重ねるほどにハマりました。

ただし、カードの引きが悪かったりリソースが足りずに思うようにカードを置けなかったためプレイする内に以下でご紹介するバリアントありきで遊んでいる自分がおりましたのでバランス面では気になる部分がありました。

なので、ゲーム性を求めすぎると気になる点が出てきますが、鳥を愛でたりボードゲームはじめての方と楽しさを共有したりする上では、プレイ時間やプレイ感で魅力的なボードゲームだと思います。

どちらかと言えば、本気で遊ぶというよりは世界観を楽しんでほどほどに盛り上がったら次のちょっと重めのゲームに移るといった遊び方くらいがいいのかなと思いました。

 

【ハウスルール・バリアントのご紹介】

最後にバリアントのご紹介です。

BGGにWill Knightさん考案のバリアントがあり、
開始カードをドラフトする
開始時のリソースを増やす
ラウンドごとにアクション8回にする
など、3つ星のオススメ度と共に紹介されてます。

なんかリソース集まらないし、初期手札の運要素でちょっといまいちかもとお思いの方は試してみると良いかもしれません。

 

リンク先(英語です): https://boardgamegeek.com/thread/2132837/house-rulesvariants

 

いかがでしたでしょうか?

ウイングスパン、個人的には誰でも楽しみやすい良いゲームだと思います!

ご覧いただきありがとうございました!

 

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