お久しぶりです!
今回は『レス・アルカナ』のソロバリアントをご紹介いたします。
Res Arcana Solo Automa Variant
Designed by Johan(theradon)-san
BGGリンク先: https://boardgamegeek.com/article/32460059#32460059
はじめに(デザイナーからの一言)
このゲームが大好きなので、ソロプレイでもゲームを緊張感を持って楽しめるオートマを作成することにしました。カードやコンボの効果を確認するといったプレイだけでなく、オートマと競い合い勝利を目指す対戦プレイも楽しむことができます。
デザインする上での私の目標は、システムはシンプルなまま、直感的で、全体的にはゲームの内容を基本にしつつ、プレイヤーの影響や選択に自由度を与えられるようにルールを調整することです(任意のオプションにはごくわずかですが追加のコンポーネントが必要になります)。数回遊びましたが、オートマのアクションは通常のプレイヤーと同じような動きをするため、オートマとしていい感じに仕上がっていると思います。個人的にはこのバリアントは、オートマの一部の要素に6面ダイスを使用する方が好きです。というのも、ダイスを使用したほうがある程度の予測不可能性と緊張感のあるプレイが可能になるためです。また私はドラフトがめちゃくちゃ好きなため、ゲームのセットアップではソロドラフトを含めています。本バリアントはまだ“開発途中”でこれからも追加や変更があるかもしれないと思いますが、ブラッシュアップしたり今後アップデートしたりしていくことを前提に公開したいと思います!
以下がソロバリアントです。楽しんでいただければ幸いです!
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必要な追加コンポーネント: なし。
任意の追加コンポーネント: 6面ダイスx1個、ペン、紙。
ソロドラフト
• メイジを1人選ぶか、メイジのデッキからランダムに2枚引くかのどちらかを行います。
• 対応する初期手札があるメイジ1人を選んだ場合は、1/2/3/4のマークが付いた対応するカードをセットします。
• 残りのアーティファクトカードをシャッフルします。
• アーティファクトカードを3枚引きます。カード1枚をキープし、1枚は捨て、残ったカードをデッキの一番上に戻します。これを5回繰り返します。この5枚がドローデッキとなります。
• ランダムにメイジを選んだ場合は、メイジ1人を選び、対応する1/2/3/4のマークが付いた開始手札を選択 -あるいは- デッキからカード3枚をドラフトして開始手札の作成を行います。
オートマのセットアップ
• 本オートマが使用するメイジは「アーティフィサー」(Artificier)です。
• 開始時に準備するエッセンスは通常通り(各1個ずつ)になります。
• 残ったアーティファクトカードから3枚引き、それらを表向きでアーティフィサーのカードの下に並べてオートマの手札を作成します。
• アーティファクトカードを5枚引き、オートマのドローデッキを作成して横に置きます。
(任意: 難易度を調整するため、プレイヤーの前にオートマのデッキと手札をドラフトしても良いでしょう)
• マジックアイテムを次の順で左から右に並べます。リサーチ(Research)、アルケミー(Alchemy)、リアニメイト(Reanimate)、プロテクション(Protection)、平穏/活力(Calm/Elan)、死/生命(Death/Life)、トランスミューテーション(Transmutation)、ディヴィネーション(Divination)。この順番はゲーム中に変わることはありません。またマジックアイテムをこの列に戻す時は、上記の元の並び順通りに戻します。
(任意: 難易度を調整するために、リサーチとアルケミーのマジックアイテムを入れ替えることもできます)
• オートマは常に2番手のプレイヤーとして手番を始め、並んでいるマジックアイテムを左から利用できるマジックアイテム1つを選びます。
• プレイヤーのセットアップは通常通りになります。
オートマのセットアップ例
ゲーム開始時の例
オートマの基本ルール
• オートマは常に左から右の順でコンポーネントにインタラクトします(例えば、使用できる手札の一番左からアーティファクトをプレイする、ターンをパスした後は利用可能なマジックアイテムを左から選択していく、最も価値の高いモニュメントが2つある場合は左のものを購入するなど)。
• オートマが所有するアーティファクト、モニュメント、力の場はいかなるリソースも生じず、また発動することもありません。ただし、アーティフィサーが特別アクションによって使用したアーティファクト(Animated Artifact)で手に入るリソースは除きます。
• オートマは常にプレイヤーがターンをパスしたあとにパスします。
• オートマがカードを引けない場合は、代わりにエッセンスを収集します。
• オートマは常に可能な限り等価のリソースを支払います。支払われる通常リソースの優先度は以下の通りです: 赤 -> 緑 -> 青 -> 黒 -> 金 (注: 以下で説明するエッセンスの優先度も同じです)。
• アーティフィサーはアーティファクトのコストを1減少して支払えるので、a) 実際にプレイしようとしているカードか、または b) 低限されたコストを支払ってプレイできるカードを出すことになります(通常、金は減少対象から除きます)。
• アーティフィサーは特別アクションとしてアーティファクトを使用できます。使用するにはアーティフィサーのプレイエリアにアーティファクトがなければなりません。"5エッセンス"マーカーをカードの上に置きます。カードは次のスキルを持ちます: "カードを横にする -> 攻撃: プレイヤーに1ライフダメージ"と同時に"収集: 金のエッセンス1個獲得"。プレイヤーはエッセンス5個をコストとして支払うことでアーティフィサーが使用したアーティファクトを強制的に捨てさせることができます。
オートマのターンの説明
オートマは2つの基本的な流れを追ってそのアクションを決定します。1つがエッセンス優先トラック、もう1つがアクション優先トラックです。エッセンス優先トラックは、ラウンドでオートマがエッセンスを得る際にどのエッセンスをオートマが獲得するかを決定します。アクション優先トラックは、ターンでのオートマが何のアクションを実行するかを決定します。オートマはプレイヤーより先にはパスしないことを覚えておきましょう。
エッセンス優先度トラック
オートマは次のトラックの順を追ってリソースを収集します:
1: 各エッセンスx1個ずつ
2: 赤x3個
3: 緑x3個
4: 青x3個
5: 黒x3個
6: 金x2個
エッセンストラック
オートマのセットアップ時に、上記写真の順でアーティフィサーカードの横にエッセンストラックを準備してください。上から順に、最初のスロットとなる"5エッセンス"トークン、続いて、赤、緑、青、黒、最後に金のエッセンストークンとなります。
(任意: セットアップ時間短縮のためエッセンストラックを紙などに書き留めておいてもよいでしょう)
いずれかのゲームトークンをエッセンストラックの最初のスロットに置き、オートマの開始位置をマークします。ラウンドの各エッセンス収集時に、オートマは指示されたスロットのリソースを獲得し、マーカーをトラックの次の場所に移動します。(例えば、最初のラウンドでオートマが各リソース1個ずつを得たら、トラックの2番目のスロットにマーカーを移動させます。2ターン目で、オートマは赤のエッセンス3個を獲得し、トラックの3番目のスロットにマーカーを移動させます。)オートマがトラックの最後のリソースを収集したら、マーカーをトラックの最初に戻します。
(任意1: 難易度調整のために、最初のスロットから開始する代わりに、マーカーを好きなスロットに置くこともできます)
(任意2: マーカーを使用する代わりに、6面ダイスを振ってその結果でオートマが収集するリソースを決定することもできます)
オートマが同じ種類のエッセンスを10個すでに獲得している場合は、超過分のエッセンスは金に変換されて獲得されます。
アクション優先トラック
オートマのアクション優先トラックとしてゲームのプレイヤー補助カードを使用します。ただし、アクションには以下の変更点が追加されます:
• アーティファクトの設置: 通常通り。オートマは常にアーティファクトを左から右の順で設置することにご注意ください。オートマの新しいカードを引く際は、一番右に手札を補充します。
• モニュメントまたは力の場の獲得: 通常通り。オートマは常に最も価値の高いモニュメントを獲得しようとします。オートマの力の場はすべて勝利点2点としてカウントされます。オートマがアクションを行い、金4個以上を所有した場合は即座にターンのトラックマーカーをこの項目に移動させ、このアクションを実行させます。
• アーティファクトの廃棄: オートマがアーティファクトを使用します。
• 力の使用: オートマがマジックアイテムを使用するか、アーティファクトを使用して攻撃します。
• パス: マーカーの位置問わず、プレイヤーがパスした直後にのみパスし、通常のパスの処理を行います(例えば、マジックアイテムを戻して新たなマジックアイテムを得る、カードを使用可能状態に戻す、カードを引くなど)。パス以外の場合は、マーカーを最初のスロットに戻し、該当のアクションを実行します。トラックで実行できるアクションがなくなった場合、オートマは本スロットでエッセンスを収集します。
アクショントラック
(任意: 紙に書き留めておくことで特定のアクションを翻訳せずにゲームをプレイできます)
オートマの開始位置をマークするためにゲームトークンを最初のスロットに置きます。オートマのターン時に、トラックでトークンがマークしている該当のアクションを実行し、次のスロットへ移動させます。オートマがトラックの最後のアクションを実行した場合は、マーカーを一番上の位置にリセットします。
オートマは可能ならば常に上から下に移動する流れでアクションを実行します。オートマがマーカーのアクションを実行できない場合、その下にあるスロットにマーカーが移動し、そのアクションを実行します。この処理はオートマが可能なアクションを実行するまで繰り返されます。通常のアクションが行えない場合は、マーカーを最後のトラックスロットにおき、エッセンス収集アクションを行います。
(任意: 緊張感を高めるため、6面ダイスを振ってアクション優先トラックのマーカー移動を決めることもできます: ダイスの目が1〜2の場合はその場所にとどまる。目が3〜4ば場合は通常通りスロットを1つ移動させる。目が5〜6の場合、スロットを2つ移動する)
ゲームの終了
ゲームは通常通り、プレイヤーかオートマがパス後に勝利点10点を集めると終了になります。オートマの勝利点計算は、通常通りプレイしたアーティファクト、モニュメント、力の場で行います。ただし、オートマの力の場のカードの勝利点は記載されている値を問わずすべて勝利点2点になることに注意してください。プレイヤーは最初のプレイヤートークンによる勝利点 1点を得ることができます。
以上です! 数日後にルールの明確化と合わせてプレイした画像例を投稿する予定です。
まだ10回以上プレイしておらず、またルールの反復があったりしますが、バランス調整などについてもブラッシュアップやアップデートしていくので寛大な気持ちで遊んでいただければ幸いです。勝つことより負けることが多いのですが、これは自分のいつも通りの結果です!
ご検討を祈ります!
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バトルレポート
プレイヤーメイジ: Seer
オートマメイジ: Artificier
ゲームラウンド1
* プレイヤーが選択したマジックアイテム: 平穏/活力(-> 赤いマナ)
* オートマの選択したマジックアイテム: リサーチ
* プレイヤーが収集: 青1個, 赤1個。
* オートマが収集: 各マナ1個ずつ。エッセンストラックマーカーを下のスペースに移動する。
* プレイヤーターン1: プリズムをプレイ。
* オートマターン1: 一番左のアーティファクトをコスト0でプレイ。アクションマーカーを下のスペースに移動する。
* プレイヤーターン2: セレスティアルホースをプレイ。
* オートマターン2: モニュメント/力の場を獲得しようとするがリソースが足りないため獲得できない。アクションマーカーを下に移動させ、カードの廃棄(アーティファクト使用)アクションを実行。5エッセンスマーカーをプレイした一番左のアーティファクト上に置き、アーティファクトは"収集: 金1個"と"ターン-> 攻撃(1)"を行う。アクショントラックマーカーを下のスペースに移動する。
* プレイヤーターン3: ガードドッグをプレイ。
* オートマターン3: パワーアクションを使用、マジックアイテムが使えるかどうかをチェック。マジックアイテムを使えるので赤のエッセンスを1個支払ってカードを1枚引き、手札の右側に補充する。アクショントラックマーカーを下のスペースに移動する。
* プレイヤーターン4: プリズムを使用: 黒1個 > 緑2個(力の場の「コーラルコーヴ」を購入する狙い)。
* オートマターン4: パスのアクションはできないので、マーカーを一番上のトラックに戻し、アーティファクトアクションをプレイ。Artificierのアビリティで赤色のコスト1減でダンシングソードをプレイ、そのため金色1個支払うだけでアーティファクトを場に出すことが可能。アクションマーカーを下のスペースに移動する。
* プレイヤーターン5: パス。
* オートマターン5: プレイヤーがパスしたので、オートマもこのターンは自動的にパスとなる。(アクションマーカーの移動なし)。
パスした際の処理をプレイヤーとオートマ共に行います。各々コードを1枚引き、マジックアイテムを置き換える。
以上がラウンド1の一例です。以降のターンはネタバレのタブに投稿します。最後までの流れはこちらでご覧ください。悔しい結果になりました...
ラウンド2の最初を以下に少しだけ記載します。
ゲームラウンド2
* プレイヤーが選択したマジックアイテム: 死/生 (-> 黒マナ)
* オートマが選択したマジックアイテム: アルケミー。
* プレイヤーが収集: 青3個、緑3個。
* オートマが収集: 赤3個、金1個(使用したアーティファクト分)。エッセンストラックマーカーを下のスペースに移動。
オートマが指示されている動きを実行できるかをチェックするだけで、ゲーム全体の流れを迅速に進行できます。また実行できない場合はマーカーを下に移動させて該当のアクションを実行します。オートマルールを決定する際には、6面ダイスを使用して予測不可能なオートマの動きをさせることも可能です!
続く...
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以上がレス・アルカナのオートマ版ソロバリアントです。
自分も2回ほどプレイしましたが、勝てませんでした!
オートマの処理がちょっとややこしいかもしれませんが、ソロでもレス・アルカナの良さを味わえるためおすすめのバリアントです!
それでは、また!