こんにちは!
今回はキックスターターで最初に蹴った記念すべきボードゲーム『The Great Wall』がついに届き、早速ソロプレイで遊びましたのでその感想です。
感想と言いつつも、遊んだルールを忘れないようにメモとしてまとめている箇所がほとんどでかなり読みづらいと思いますが参考程度にお読みいただければ幸いです!
【The Great Wallはどんなゲーム?】
The Great Wallは、中国の将軍になって押し寄せるモンゴル軍の大群から長城を守るゲームになります。プレイヤー人数は1〜4人、ゲームシステムとしてはワカプレですが、BGGを見るとCommand Cards, Income, Investment, Secret Unit Deploymentなども書かれていました。
主な部分のみざっくり説明すると、「ワーカー2体を異なる2箇所に置く」などが書かれたコマンドカードをまずプレイヤー各々が選び、公開してそのカードを順番で処理してワーカーを置きながら勝利点を競い合う流れになります。
【このゲームの魅力】
自分がこのボードゲームを知ったのは2年前のエッセンのツイートでした。
ゲームシステムはそのころはわからなかったのですが、コンポーネントを見た瞬間に一目惚れしてしまい、初めてキックスターターで支援した思い入れの深いタイトルになります。
長城が3つ並ぶと壮観。
ワーカーを該当の場所に置いてリソース支払うことでこの長城を順々に建てられるのですが、勝利点につながったり、上に弓兵を置けば襲いくるモンゴル軍に攻撃したり、防御力あがるのでモンゴル軍の攻撃に耐えたりなどができます。
【The Great Wallのソロプレイ】
The Great Wallにはソロモードもあり、ソロでは、Reed Clanという中立的なAIと、Qin Jinshaoという対戦相手となるAIを使用するので、プレイヤーが使用するのと併せて3種類のコマが必要になります。以下は自分用のセットアップメモになりますので飛ばしていただいても大丈夫です!
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ソロ時のセットアップ
使用する恥トークン10個をプールに。手番順を示す茶室マーカーは上からプレイヤー、Qin、Reedの順。一番左のホード列は使用しないのでホードカード裏面に記載されている侵略インジケーターが一番左のカードはゲームから除外。初期ホードカード2枚およびバリケード6個は通常通りに配置。その他は通常のプレイとほぼ同じ。
Reed Clanのセットアップ
書記コマ x3(木材、石材、金に初期配置)
槍兵コマ x10
Reed Clan用将軍カード x1
Reed Clan用コマンドカード x1
Qin Jinshaoのセットアップ
書記コマ x8
兵士コマ xALL
ソロ用将軍カード x1(各リソースをその上のロケーショントラックにランダム配置)
ソロ用コマンドカード x6
ランダムなアドバイザーカード2枚を裏向きで将軍カードの下に差し込む
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【ゲームの流れ】
The Great Wallは、春→夏→秋→冬をゲームの終了条件が達成されるまで繰り返す流れになります。最初のラウンドのみ春と夏はスキップするので、実際には秋→冬→春→夏→秋...と続いていく形です。各季節の内容は以下のとおりなのですが、ごちゃごちゃしてますので飛ばしていただいて大丈夫です!
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春(最初はスキップ)
モンゴル軍の大群が押し寄せるのが春になります。
タイムトラックを1進め、ホードカードをタイムトラックに併記されている数字の枚数分該当の箇所に置き(山札の一番上の裏面カードが指し示す場所に配置)、アドバイザーカードを2枚リフレッシュ(ソロの場合はそのうち1枚を裏返しにしてQin将軍カードの下へ)。
夏(最初はスキップ)
収入を得たり秋に向けての準備をしたりするのが夏になります。
得られる場合は収入を得る。恥を気x2と引き換えに捨てることも可能。前回の秋に使用したコマンドカードを破棄後、コマンドカードの補充もしくは捨ててあるコマンドカードの枚数 x2の勝利点を獲得できる。
秋
おそらくゲームのメインとなるフェーズが秋です。
まず手札からコマンドカードを1枚選択。次にスタートプレイヤーから何番目に手番を行いたいかコマンドトラック上にカードを置いて順番を決定。プレイヤーのターンではコマンドカードの上から下にかかれている内容を実行。コマを置いた場所の効果が得られる場合は処理し、ホードカードをやっつけられないかチェック、ターン終了へ。
冬
弓兵の攻撃→ホードカード撃破チェック→モンゴル軍の攻撃がはじまるのが冬です。
ホードカードが置いてある列の合計攻撃力vs長城とバリケードの防御力勝負になります。防御力が攻撃力以上なら何も起きませんが、防御力が劣ると壁の破壊というイベントが発生し、カード上の兵士コマ(タイムトラックのリーサル値の数だけ)や長城の上の弓兵(全て)の除去や兵士を置いていなかったプレイヤーは恥トークンをホードカード1枚につき1つ受け取ります。また全てのホード列の処理が終わったらバリケードはすべては一旦捨てられる。ゲームの終了条件をチェックして満たしてなければまた春へ。
終了条件
・タイムトラックの最後にマーカーが置かれている
・長城が全てマックスの高さまで建築されている
・プールから恥トークンが全てなくなる
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【ちょっと変わったワカプレ】
The Great Wallはワカプレとして以下の2点が変わってて面白いなと感じました。
その1:全員ワーカーが埋まらないと資源がもらえないエリアがある
上の写真を見ていただくと、長城の前あたりに少し大きめの緑色の丸と、その下に小さい赤色の丸がちらほら見えると思います。
この緑色の丸はワーカー1人でも該当の効果を得られるのですが、小さい赤色の丸はワーカーがすべて埋まらないと基本的には資源をもらえません。基本的にはと書いたのは、Advanced Activationなるシステムがあり、この効果で恥トークンをもらわなくてもいいとか全員揃わなくても効果が得られるというものがあるからです。
恥トークンというのは旗にヒビが入っているマークの箇所にワーカーが1つだけ置いてある場合、該当のプレイヤーが恥トークン(ゲーム終了時勝利点マイナス)をもらうというものがあり、終了条件には恥トークンがプールからなくなるというのもあります。
脱線しましたが、全員揃わないと資源をもらえないという点が、いい感じの駆け引きに繋がりそうだなと思いました。
その2:コマンドカードにより他プレイヤーの手番にも自分のワーカーを置ける
プレイヤーの手番ではコマンドカードに沿ってアクションを行うのですが、コマンドカードの中のほとんどのカードに「他プレイヤー:最大2体のワーカーを異なる2箇所に置く」といったような他プレイヤーがワーカーをおけるアクションがあります。
そのため、プレイヤーの手番が終わったら他プレイヤーの手番が終わるのをじっと待つといった従来のワカプレとは異なり、他プレイヤーの手番でもワーカーを置いて条件満たしていればリソースやアクションを実行できる点に新しさを感じました。
これはたぶん最初に触れたらちょっと感動すると思いました。今までありそうでなかった感じです。自分が知らないだけで実際はあるかもしれませんが...
やっぱりワカプレはワーカーたくさんおいてなんぼだと思うので、素直に面白いと感じた部分でした。
【将軍や相談役カードのアビリティも多彩で魅力的】
プレイヤーは最初にランダムな将軍カードと相談役カードを受け取るのですが、そのアビリティが強力かつ豊富にあるため、プレイに広がりをもたせてくれます。ちなみに相談役カードはワーカーを置いてリソースと引き換えに獲得できる場所があるため、増やすことができます。基本的にはパッシブスキルとなり、条件達成時にメリットを得られるものです。また将軍カードに設定されている最初に得られる資源数も各々違うため、これもまたいい悩ましさにつながっている印象です。
※上の写真はソロでコマンドカードで順番決めている様子です。
【モンゴル軍との戦闘要素】
勝利点を得る方法は長城を建てたり、ワカプレで得た物資を共有倉庫に送ったり、夏フェーズに捨札にあるコマンドカードから得たりなど、いろいろとあるのですが本ゲームの主題としているモンゴル軍との戦闘でももちろん勝利点を得られます。
ちょっといい写真がなかったのですが、上の写真の一番上の方にある3枚のカードがモンゴル軍の大群を示すホードカードとなります。この上にあるマスを槍兵やダメージトークン、騎馬兵などですべて覆えば撃破となります。兵を置いたときに勝利点やリソースを貰えるほか、撃破時にも勝利点がもらえます。
すべて兵士で埋めて撃破した際の写真。撃破時にタイムトラックに記載の数字分、こっちの兵士も倒されてプールに戻るのですが、救済措置が用意されています。生き残った兵士は全員レストスペースなる場所に行って次の戦いに備えます。
※コマンドカードのアップの写真。絵柄もいい感じです。プレイヤーはこのカードに記載されている内容を上から処理していきます。真ん中の青地のウィンドウは他プレイヤーのみが行える内容で他プレイヤーもワーカーを置くことができます。
【まとめ】
唐突ですが、まとめに入ります。笑
個人的には大満足です。何より見た目はもちろんのこと、ワカプレの新しさを感じられた点が好印象でした。カードドラフトが好きなのでコマンドカードの要素もすごく刺さった次第です。
何となくですが、The Great Wallはワカプレが好きな方でワーカーをたくさん置きたいタイプの方、ゆるい協力要素のもとで勝利点ではバチバチ競い合いたい方、カードのドラフト要素が好きな方、時代は異なりますが漫画やアニメの『キングダム』が好きな方(ちなみに自分はめちゃめちゃ好きです。推しは麃公将軍)は気にいると思いました。
ソロモードは他のゲームのソロと比べて3つ操作することになるのでやや煩雑ですが、AIは極力手間がかからないよう設計されているので遊んでみるとそれほど気になりませんでした。ただセットアップは手間です。
総じて良いゲームなのですが、ここまで褒めてばかりなのでここからは個人的に残念に感じた点になります。
【TGWのここがマイナス】
・ボードが大きく、もう少し盤面のレイアウトも工夫してほしかった
ボードがかなり大きいです。これは最近のゲームは大きいのが多いので仕方ない部分とも思えますが、大きいです。あまり大きいとリピートして遊ばない性格なので海外のボードゲームのコンパクト化を切に希望します。笑
そしてそれ以外で気になったのは、盤面のレイアウト。勝利点マーカートラックの枠が小さくて気をつけないとマーカーをどっちに置いたかわからなくなります。ズレたらもうアウトな気がする。あとは書記官を雇うワーカー配置エリアがあるのですが、他のエリアに対し何故かボードの下にあって、気づきづらいのと何か一貫性がなくてそこでなくて良くない?と感じました。
・ルールブックの説明の足りていなさ、わかりづらさ
ルルブが細かいところを説明してくれていないため、BGGでもかなりの数の質問が出ています。
自分も遊んでみたものの正しいルールで遊べているのか不安です。新しいルルブを求める声や動画を求める声もありましたので、今後に期待したい部分。ただルルブは読みにくいですが、ゲームのルール自体はそこまで複雑ではないため一度流れを覚えたらスムーズに遊べなくもないです。
・組み立てた万里の長城が箱に入らない
長城を組み立てると箱に入らなくなります。なので毎回バラしては遊ぶ前に組み立てるのが非常に大変です。ウイングスパンやプラハなどの組み立てたままでも箱にきっちり収まるゲームを知っているだけにこれはちょっとイケてないと思います。
箱をもう少し大きくするか、マトリョーシカぽく万里の長城をコンパクトにまとめられるような仕組みにできなかったものか。
・ホードカードの特殊効果のバランス面、リソースの集めにくさをやや感じる点
ここは1回しか遊んでないのでファーストインプレッションなのですが、ホードカードの「バリケードの防御力を0にする」や「防御力を半分にする」といった特殊効果のバランスがカードの出によっては難易度が偏ってしまう気がする。あとそれとは別に監督エリアで満遍なくアップグレードをちゃんとしないとリソースが意外と集まりにくい点もやや気になりました。ただレストエリア、将軍や相談役カードの効果などもあるのでもう少し遊んでみないとといった部分です。
※箱に入らない万里の長城
以上、ざっとでありますがThe Great Wallのメモ日記でした。読みづらい文章ですがご覧いただきありがとうございます。
それではまた!
以下に撮った写真を追加。