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【ボードゲーム日記】「アーク・ノヴァ」

こんにちは!

今回はテンデイズさんから発売されたばかりの「アーク・ノヴァ」を早速プレイしたのでその感想です。

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「アーク・ノヴァ」は世界的にも人気の作品で、日本語版も予約開始早々ネットで売り切れ続出、店頭販売分も店頭予約がはじまったら売り切れ続出と、非常に注目度の高いタイトルでした。

 

おそらくテラフォをはじめ、人気ゲームの要素をもりもりにした作品という前情報があり、すごく注目されていたのだと思います。

もちろん自分もその1人で、テラフォとアンダーウォーターシティーズが好きなら間違いないというレビューをBGGで見て以来、ずっと気になっていたタイトルです。1-4人用のゲームなので、ソロでも遊べるというのももちろん大きな理由でした。

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開封するとこのような感じで、大量のカードとコマ・タイル類、そして最近のボードゲームで嬉しいオーガナイザーも付属しており、タイル類をカテゴリーごとに入れることができます。

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大量のカードには、動物カードをはじめ、自然公園や施設などの写真がこれでもかというほどふんだんに使われており、動物好きな方や動物園が好きな方はこれだけでもたまらないだろうなという印象です。

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なお、この動物カードを置く一番大きい横長のボードがあり、最初はこれテーブルに収まらないんじゃ…… と思っていましたが、4人用テーブルで収まる長さだったので良かったです。

このボードにあるカードは、カードの効果やアクションで取れます。また得点トラックや収入トラック的な用途も兼ねています。テーブルに収まりましたが、写真をみるとやっぱり大きいですね……
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セットアップを終えるとこのような感じになります。結構スペースが必要で、今回ソロで遊んだのですが、ソロで遊んでほぼテーブルのスペースを使い切った印象です。オーガナイザーの置き方や使わないカードをしまったりすればもう少しスペース削減できそうかもしれません。

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そしてこれが個人ボードとなります。

「アーク・ノヴァ」で面白いのが、個人ボード下にある5枚のカードを使ってアクションを決めるのですが、配置が右にいくほどレベルが高くなり、同じアクションでも強い効果になるという点。

そしてその選んだカードはアクションを行うと一番左のレベル1に行き、空いた箇所は他のカードを右にスライドさせて埋めるため、他のカードのレベルが上がる形です。

そのため、なるべく強い効果を選ぼうと右の方のカードを選びやすく、結果的に5枚のカードを自然と満遍なく使えるようになっています。

もちろん、状況によっては左の弱い効果を選ぶのもありなので、このアクション決定も本作の面白い要素のひとつでした。

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今回遊んだソロモードでは、上の写真にある独自のシステムを使います。ただし処理自体は難しくなく、休憩というラウンド終了時の処理をソロ用にアレンジしたものなので、基本的なプレイは通常のプレイと変わりません。

またソロはオートマを相手にするタイプではなく、所定のラウンド内に訴求点と保全点を同じエリアに移動できれば(または交差させられていれば)勝利といった、条件達成型のゲームとなります。

他ソロで違うのは一部のカードの効果がソロプレイ時にはソロ用になるなどもありました。でも大体は複数人プレイと同じ気がします。

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個人ボードには動物園を作るタイル置き場もあり、ゲームが進んでいくとこのように大小様々なタイルが並んでいきます。

基本的にはまず建設アクションでコスト払って敷地(タイル)を置いて、次に動物カードでそのタイルの大きさ(以下)の動物カードをコストを払って呼び込む(タイルをひっくり返す)感じです。どんな動物園にするかはプレイヤー次第ですが、ゲーム開始時にある程度の指針はくれます。

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その指針が上の写真にある、ゲーム終了時に保全点(勝利点的なもの)が加算されるカード。これはゲーム開始時に各プレイヤーに2枚配られる、個々人の目標カード(非公開)となります。

このカードの存在により、たとえば水域の多い動物園を目指そうとか、後援者カードをたくさん使う動物園にしようとかの大まかな指針になります。

こういう部分を含めて「アーク・ノヴァ」は全体的な完成度がすごく高い気がします。

もちろん、目標カードを気にせず自由に動物園を作っても問題はありません(ポイントは伸びづらいかもですが)。

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そして最初の動物カードはドラフトで決める形。ここら辺はテラフォっぽいです。ただテラフォみたいにお金でカードを買うことはなく、単に引いたカードから使うカードを選ぶ形です。このドラフトでカード決める瞬間すごい楽しいですよね。笑

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個人ボードも数種類ありましたが、最初はマップAという共通マップでした。最初に大きさが3のタイルを1枚所定の位置に置いてのスタートです。

 

あとは例の5枚のカードを使いながらいろいろアクションをしていき、動物園を作っていく流れです。

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プレイしたカードは縦に並べていく形でした。

ただアイコンの意味を理解できるまではテキスト見ながら処理忘れないようにプレイした方がいい気がします。

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「アーク・ノヴァ」で他に面白いなぁと思ったのは、例の5枚のアクションカードは、ゲームを進めていくとレベルアップしてひっくり返ると上級アクションになり、効果がちょっと良くなります。

これがすごく良くできていて、良い塩梅でやれることが増えていったり、条件が緩和されたりするので、淀みなく好きなことをやれる。やれなくても、5枚のアクションカードの使い方を考える楽しさに繋がってました。
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他にも要素があるのですが、説明しづらいので割愛します。ざっくり言うと、共通ボードからカード入手時の選択肢が増えたり、カードのコストが下がったり、即時または永続ボーナス得られたり、手札の上限を増やせたり等も、5枚のアクションカードに用意されています。

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カードも多種多様でアクション自体も様々用意されているため、1回遊んだだけではまだ触れてない要素もありそうです。はやくまた遊びたい。
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ゲーム終盤にはほぼ動物園がタイルで埋まります。配置も結構重要で、後半になると、あの動物を呼び込みたいけど、大きさ5のタイル置けないから無理か…… などのもどかしさもあり楽しめました。

タイルを配置した際にマップにボーナスがある場所もあり、それを考えながら置くタイルプレイスメントならではの楽しさも。
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上の写真はゲーム終了条件(ソロの場合はクリア条件)です。上にあるマーカーが訴求点、下にあるマーカーが保全点。訴求点は写真の右からやってきて、保全点は写真の左からやってくる感じです。ざっくり言うとこれを同じ場所にするか、交差させればその差分が勝利点になる形でした。
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ゲームが終わると盤面は上の写真みたいになります。動物園のできあがり。最初のプレイでしたが何とかクリアはできました。
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以上、簡単ですが「アーク・ノヴァ」の感想でした。1回だけでもめちゃくちゃ面白かったです!

 

カードプレイ部分はたしかにテラフォに似てますが、独自のタイルプレイスメント要素やアクションを決めるカードプレイ、ボーナス効果を狙ったその他要素、あとはなんと言っても動物の存在により、プレイ感はまったく別物でした。

なので、本当に前評判通りテラフォの要素や他ゲームの要素をうまく融合させたゲームだなという感じです。

 

また遊んでみたいと思わせてくれるゲームです。

 

ウクライナ侵攻のニュースやSNSを見ていると心が痛く、暗い気分にならざるを得ない日が続いていますが、ボードゲームを遊んで心が軽くなりました。そういう点でも「アーク・ノヴァ」を遊べて良かったなと思います。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました!

それではまた!