こんにちは!
2023年もあと少しで終わりということで、今年遊んで特に面白かったボードゲームをまとめたいと思います!
とは言え、まだ11月の現在。12月にはボードゲームの祭典であるゲームマーケットも控えているので、まとめるのは少し早い気もしますが、ゲームマーケットのことはまた別で書くとして、ひとまず現時点のものを書いていきたいと思います。
今年は前年のソロ部門とマルチ部門に加えて、自分の趣味にまつわるマイホビー部門も追加!
それではまずソロ部門から。
ソロ部門
今年は夏くらいから山登りをはじめて、ひとりでボードゲームを遊ぶ機会も少なくなりましたが、それでも遊んでいて「これは!」と思うものを以下にご紹介いたします!
『トラヤヌス』
まずはフェルトさんの名作『トラヤヌス』!
公式ソロモードはないのですが、BGGで見つけたソロヴァリアントを使用して遊んでみたところ、これが評判通りの面白さでした。
マンカラを使ったアクション選択(+ボーナス)が特に好きなのですが、アクションもセットコレクション/マジョリティ/先取りなど、基本的に全て得点につながるので、どこでポイントを伸ばそうか考えるのも悩ましくて楽しかったです。
これだけ色々な要素で得点が取れるとなると、バランス面が心配なものですが、うまくまとまっていてフェルトさんすごいなという感じです。
『ブリュージュ』
2作品目は『ブリュージュ』です。
これもフェルトさんのゲームで公式ソロモードはないのですが、BGGにいくつかソロヴァリアントがあって楽しめました!
まず、アートワークがめちゃくちゃ好きです。
ゲーム性はカードゲームとなり、カードをプレイして家(カード)を建てたり、そこに人(カード)を住まわせて能力とか勝利点獲得したり、川(ミントガムみたいなトークン)を引いたり、災害(ピザみたいなトークン)の対策をしたりするのですが、ハンドマネジメントが好きなのでこれはかなり気に入りました。
今は販売が終了していて普通に購入できないのが残念ですが、シティコレクションのうちの一作としてリメイクが決定しています。
『カヴェルナ』
3作目は『カヴェルナ』です。
これは公式ソロモードもあり、前々から気になっていたのでやっと遊べました。ワカプレが好きなので、案の定楽しかったです。
ドワーフのコマを戦いに出してレベルアップさせるのも好きでしたが、作物を植えるとぽこぽこ増えていくのがめちゃくちゃ好きでした。
ウヴェさんのゲームは乱暴な言い方をすると、基本ワーカープレイスメントで、『アグリコラ』にせよ、『オーディンの祝祭』にせよ、『アティワ』にせよ、やっていることは同じなのですが、実際遊ぶと異なるプレイ感を覚えるのが不思議です。
テーマが違うからなのか、微妙にタイルとかカードの効果が違うからなのか、『オーディンの祝祭』はタイルプレイスメントもありパズル的なので違うのも分かる気もする。
言えるのは、ソロでも遊べるようにソロモードをいつも用意してくれてありがとうということ。そして面白そうなのが出ればまた買うだろうなということです。
『ガイアプロジェクト』
4作目は『ガイアプロジェクト』。
これもかなり人気の高い作品&ソロモードの評判が良かったのでめちゃくちゃ楽しみにしてたゲームです。
準備にかかる時間やルールの難しさから、いわゆる重ゲーに値するゲームですが、他のゲームにはない熱中度と言うか遊んでいて夢中になれるゲームです。
このラウンドはこれをすると勝利点が伸びるからそれを狙いたいけど、でもそれにはまずこれをする必要があるな、いや、でもこの先に備えるとしたらこっちかな…… でもこの施設大きくしたら収入が…… みたいな感じで、これとかそれとか多くてうまく説明できてなくて申し訳ないのですが、毎ラウンドで考えることが多く、それが嫌なベクトルではなく知的興奮に向かうので大変満足でした。
ただ自分は中量級のゲームが好きなのであまり何回も遊ぶ感じではなかったです。アプリとかもあるので、そっちを買って遊ぶのもありかもしれません。
『ホワイトキャッスル』
最後は最近遊んだ『ホワイトキャッスル』。
これも公式ソロモードがあり、ゲーム性としてはダイスを使うワーカープレイスメントになります。
まだそれほど遊んでないのと、かつソロモードが難しすぎてここに加えるのを迷ったのですが、コンボが繋がったときの楽しさとワカプレが好きなのもあり他の4作に比べると一段落ちますが入れてみました。
全部で9手番しかないので、その中でベストを尽くす楽しさというか苦しさがあるゲームです。基本資源かつかつです。
ボードゲームは資源潤沢な時よりも、借金スタートだったり資源かつかつだったりするゲームほど印象に残ったり楽しめたりすることが多いのが面白いですよね。
あとゲームと関係ない部分ですが、良心的な価格なのも『ホワイトキャッスル』は嬉しかったです。
以上、ソロ部門でした。 次はマルチ部門になります。
マルチ部門
2023年も月1くらいのペースでお世話になっているボードゲーム会に参加させていただきました。
遊ばせていただくゲームはどれも基本面白いのですが、その中でも特に印象に残ったものをご紹介いたします! だいぶ前に遊んだものもあり、説明がふわっとしていますがご了承ください。ボードゲーム会の皆さま、今年も参加させていただきありがとうございました!
『オートモービル』
まずは『オートモービル』。
自動車を生産して販売するゲームなのですが、面白かったのは、需要がラウンドごとで変わるため、車をたくさん作ったからと言ってそれが全部売れるとは限らず、他のプレイヤーと順ぐり順ぐり売っていくので、自分の売るターンが回ってきたら売れずに在庫として残ったら負債というデメリットになる点。
もちろんそうならないようにアクションで優先的に売れるようにしたりなどもできるのですが、何台をいくらで売るのかをあれこれ考えて、他プレイヤーと読み合いをするのが楽しかったゲームです。読みが当たってぴったり売れた人をすごいと喜んだりとか。
実在の人物や車種も出てくるので、クラシックカーが好きな人もきっと気に入るゲームだと思います。こういうゲームは中々ソロだと楽しめないので遊ばさせていただけて嬉しかったです。
『エルグランデ』
去年もあげましたが、『エルグランデ』です!
もうこれは殿堂入りにしてもいいかもしれない。それくらい何回遊んでも楽しいゲームです。
基本的にはコマを置いてマジョリティ争いで得点を稼ぐゲームなのですが、カードの効果や、置くコマの数とか、行動順とかのバランスというかシステムが本当によくできていて、また毎回他プレイヤーが予想とは違う動きを取るため自分の計画も変わってきたりと、複数人でボードゲームを遊ぶ楽しさが凝縮されている気がします。
日本語版の発売が決定しているので、ソロで遊べないですが購入するかもしれないくらい気に入っております。
『ニゴイチ』
『ニゴイチ』、すごく面白かったです。
プレイ人数x2+1個の番号とキーワードが場にあって、各々シークレットで番号2枚が配られ、その2つの番号にあるキーワード2つをどうにかくっつけて1つのワードとして出し、みんなで何と何のキーワードなのか推論して、余った1つのキーワードを当てるというこのゲーム。
何が面白いってどうにもくっつかなそうなキーワード2個が来た時に1ワードにする激ムズさ。そして伝わるかわからない1ワードから2語を当ててもらった時の嬉しさ。
ワード系のゲームで本当おすすめです。ソロだと遊べないので買ってませんが、面白かった。
『チャイナタウン』
『チャイナタウン』も面白いゲームでした!
交渉ゲームで、自分は交渉と聞くとちゃんと交渉できるのかと不安になるタイプの人間なのですが、『カタン』と同じく、この『チャイナタウン』もゲームが一旦はじまれば、自然と交渉する流れになるのがすごい。
ゲーム的には番号の付いた区画カードとお店のタイルを毎ラウンドランダムで数枚配られ、お店タイルをなるべくゲームボードの区画同士が隣り合うように配置して繋げることで高得点(収入)を狙うのですが、交渉でそこの区画とこっちの区画交換してとか、このお店タイル付けるからここの区画ちょうだいとか、基本なんでもありの交渉がすごい新鮮かつ面白かったゲームです。
ウィンウィンの関係になりやすく、共闘したり共同経営にして収益分配したりと他プレイヤーとのやり取りが盛り上がるゲーム。
『マーリン』
最後はフェルトさんの『マーリン』。
遊んだのが前なためあまりゲーム性は覚えていないのですが、円形のトラックを指で数えながら次あそこにコマ止めてこのアクションしようかとか考えるのが楽しかった気がします。
ゲーム会ではよくフェルトさんのゲームを遊ばせていただいて『ノートルダム』や『La Isla』とかも遊ばせていただいたのですが、全部好きでした。
以上、ソロ部門とマルチ部門で今年遊んで楽しかったボードゲームでした!
ここからは少しテイストが異なるマイホビー部門です。上記にあげたボードゲームはゲーム性や面白さの点から超絶オススメできるゲームですが、マイホビー部門は異なります。
とにかく今年自分に刺さったボードゲームを紹介するコーナーで、面白さよりは雰囲気とかアートワークとかが重視になります!
マイホビー部門
【山登りの部】
今年新たな趣味ではじめた山登り。
ボードゲーム好きとしては山登りの雰囲気をゲームでも味わえないだろうかと思って探すわけです。
そこで出会ったのが以下のゲーム。
『トレイルズ』
まずはこの箱絵とカードの雰囲気が良い!
ゲーム性はかなりシンプルなのですが、アートワークがとにかく刺さりました。
山頂までの林の中あんな感じだったなとか、開けた場所の景色に似てるなとか、アートワークから山登りの雰囲気を感じられるのが『トレイルズ』。
昼と夜でイラストが変わって夜になるとエモい描写があるのがまた憎い。
そしてつい最近購入したもうひと作品。
『フォレスツオブパンガイア』
山というか森ですが、このボードゲームはなんと言ってもコンポーネントとイラストが素晴らしい。
山登っているとここまで大きくなるのに何百年かかったんだろうみたいな木もあり、木の生命力の強さとか荒々しさを感じるのですが、なんかそういうものを感じさせるゲームです。
ゲーム的には木を成長させたり木の道作ったりするゲームなのですが、とにかく雰囲気が良い。コンポーネントってやっぱり大事だなと思わせてくれたゲームでした。
【美術の部】
今年は美術館にもよく行ったので、もちろんボードゲーム好きとしては、美術テーマのボードゲームを探し、元から持っていたのもありますが今年印象に残ったのは以下2作でした。
『ギャラリスト』
ラセルダさんの『ギャラリスト』。
アートワークが良いですよね。このパッケージ自体が現代アートみたいな。
ゲーム性もワカプレとかそこから派生する各種アクションが面白いのですが、少し前のゲームなので今遊ぶと少し物足りなく感じる方もいるかもしれません。
とはいえ、美術館テーマのボードゲームならこれ以外にないのではと思えるくらいの素晴らしいアートワーク。しかもギャラリストというタイトルの名の通り、自分のギャラリーにアーティストの作品が並んでいくので、美術が好きな方におすすめのゲームです。
ソロモードもあり、ルールもラセルダさんの中ではわかりやすい気がする。
『パスティーシュ』
前々から気になっていた『パスティーシュ』。
本物の絵画を題材にしてるので、テーブルの上に広げると想像以上に美術館みたいになりました。
ゲーム性的にはヘキサゴンタイルの色と色を合わせて該当する絵の具カードを入手し、絵画の完成に必要な絵の具が集まったら絵画を完成されてそのタイルをゲットするみたいなゲームです。
【物語の部】
本も好きなので小説とか物語テーマのボードゲームも探してました。
『アラビアンナイト』
その名の通り千夜一夜物語を題材にしたゲームです。販売中止になっていて中古で買ったのですが、新しく円卓の騎士バージョンが作られているようなのでそちらも気になる。
ゲームとしては地図上を移動しながらカードを引いてその番号に該当する冊子のページを開き、物語を進めていく感じになります。
『ロビンフッドの冒険』
こちらの方が知ってる方は多いかも。
これは章ごとに本を使って物語を進めるゲームですが、一枚マップで全部やるのが新鮮でした。
あと移動方法も変わっていて面白かったです。
ソロでも遊べますが、これは多人数で遊んだ方が良いかもしれません。これをきっかけにロビンフッドの冒険を読みましたが、自分の読んだ話のロビンフッドだと、弓の大きさが体の大きさくらいのデカい弓だったので、弓そんな大きいんだ……と思ったのが最初の驚きでした。
以上で今年のふりかえり終了です。長文な上にまとまりのない文章ですが、ここまでお読みいただきありがとうございました!
それでは、また!